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No.1616

 

〜スマートフォン,自動車に付いた
「キズ」や「凹み」を治すコーティング,フィルム,シートなど〜

自己修復(キズ復元)材料の
最新技術,メーカー採用のトレンド

■ 執筆者【敬称略】
(独)物質・材料研究機構
北陸先端科学技術大学院大学
東京大学
東京大学
鹿児島大学
新潟大学
富山県立大学
中部大学
東京工業大学
横浜国立大学
日本電気(株)
広島大学
アキバリサーチ
ナトコ(株)

新谷 紀雄
山口 政之
吉江 尚子
大矢 延弘
吉田 昌弘
田中 真人
真田 和昭
武田 邦彦
久保内 昌敏
高橋 宏治
井上 和彦
矢吹 彰広
秋葉 光雄
藤井 孝三
バイエルマテリアルサイエンス(株)
アドバンスト・ソフトマテリアルズ(株)
サンヨーワールド(株)
出光ファインテクノ(株)
ニッパ(株)
(株)サンクレスト
NECパーソナルプロダクツ(株)
エプソンダイレクト(株)
LG Electronics Japan Lab(株)
(株)NTTドコモ
KDDi(株)
プレシオ国際特許事務所

桐原 修
田畑 智
小西 建
下森 英一
松本 博也
植田 実
佐藤 英勝
清水 敏男
加賀美 淳一
鈴木 敦子
砂原 哲
速水 進治

■ 目 次

◆ 第1章 どのような材料が,どのようなメカニズムで 自己修復されるのか?(概論)

□ 1節 高分子自己修復材料の損傷修復メカニズム

 1 主鎖の再結合を利用する原子・分子レベルの自己修復
 2 クラックの自己修復
 3 架橋による修復

□ 2節 自己修復過程の検査と修復度の計測・評価

 1 主鎖再結合による分子量回復に関する計測・評価
 2 クラックの修復による強度回復に関する計測・評価
 3 自己修復塗料の自己修復性試験


◆ 第2章 自己修復機能を有するポリマーおよびコーティング材料の最新技術

□ 1節 臨界点近傍のゲルを利用した自己修復性高分子材料

 1 ゾル−ゲル転移について
 2 自己修復特性

□ 2節 可逆反応を利用した結晶性ポリマーへの自己修復性付与

□ 3節 自己修復機能を材料に付与することを目的とした
    コア-シェル構造を有する修復材入り二重膜マイクロカプセル
 
 1 コア-シェル構造を有する修復材入り二重膜マイクロカプセルの調製および評価
  (1) コア-シェル構造を有する修復材入り二重膜マイクロカプセルの調製
  (2) 芯物質の含有量測定, 形態観察, 粒径測定
 2 コア-シェル構造を有する修復材入り二重膜マイクロカプセルの特性評価

□ 4節 コアシェル型マイクロカプセルの特徴と自己修復材への応用

  1 コアシェル型マイクロカプセルの調製法
  2 構造制御法
  3 マイクロカプセルの特性評価 4 コアシェル型マイクロカプセルの調製と修復材への応用例

□ 5節 界面剥離自己修復性を有する繊維強化ポリマー

  1 界面剥離自己修復システム
  2 繊維と垂直方向の引張試験による強度回復効果検証と微視構造最適化
  3 繊維方向の引張試験による強度回復効果検証

□ 6節 自己修復性ポリフェニレンエーテル樹脂材料

  1 生体の自己修復の特徴
  2 ポリフェニレンエーテルの補修反応とその機構
  3 自己修復性材料の特性と”lifeless living materials”

□ 7節 は著作権の都合上、掲載しておりません 。

8節 は著作権の都合上、掲載しておりません 。

□ 9節 中空糸膜を用いた自己修復機能を有する耐食FRP構造

 1 メタノールの除去と強度の回復
  1.1 乾燥による機械的性質の回復実験
  1.2乾湿サイクル
 2 中空糸を用いた耐食スマートコンポジット
  2.1 中空糸膜モジュールの作製と乾湿サイクル試験
  2.2 乾燥空気の通気導入による修復 2.3 減圧系の導入による修復

□ 10節 は著作権の都合上、掲載しておりません 。

□ 11節 自己き裂治癒能力を持つセラミックス

 1 セラミックスの自己き裂治癒のメカニズム
 2 き裂治癒挙動に及ぼす治癒温度と治癒時間の影響
 3 き裂治癒材の高温強度特性
 4 低酸素分圧の応力下における自己き裂治癒挙動

□ 12節 形状記憶バイオプラスチックの開発

 1 形状記憶樹脂の課題
 2 リサイクル可能な形状記憶樹脂
  2.1 熱可逆結合を利用した形状記憶樹脂
  2.2 リサイクル可能な熱硬化樹脂の特性
 3 常温変形可能な形状記憶樹脂
  3.1 結晶性転移のヒステリシスを利用した形状記憶樹脂
  3.2 ウレタン架橋PBSの特性

□ 13節 フッ素系自己修復性防食コーティング

 1 自己修復性防食コーティングとは
 2 自己修復性防食コーティングの開発思想
  2.1 修復剤
  2.2 コーティングの構造
  2.3 修復のドライビングフォース
 3 フッ素系自己修復性防食コーティング
  3.1 フッ素系自己修復性ポリマーコーティング
  3.2 フッ素化合物を用いた自己修復薄膜処理

□ 14節 自己修復ゴム・エラストマーについて


◆ 第3章 自己修復材料による製品開発および用途展開

□ 1節 自己治癒コーティング材による表面の傷付き防止

 1 従来の傷防止方法とその問題点
 2 自己治癒コーティング材
  2.1 自己治癒コーティング材とは
  2.2 自己治癒のメカニズム
 3 自己治癒コーティング材の種類と特徴

□ 2節 ポリウレタンでの自己治癒塗料(セルフ・ヒーリング)

 1 自動車用自己治癒型PUR塗料
 2 プラスチック用自己治癒型PUR塗料

□ 3節 超分子ネットワークを用いた傷復元性機能を有する塗料について

 1 スライドリングマテリアルについて
  1.1 傷復元性塗料材料
   1.1.1 塗料用材料に関する構造最適化
   1.1.2 SRMを配合した塗膜の特徴
  1.2 傷復元性塗料材料の性能評価

□ 4節 特殊樹脂ビーズによる凹み復元機能を有するピーチスキン,ラバースキンコート

 1 ピーチスキン(桃の実調塗料)の特性,特徴
 2 ラバー(皮革調塗料)の特性,特徴
 3 触感塗料の今後の必要改良点,課題点(発色性,量産性の向上,VOC削減)

□ 5節 天然シルク配合 絹の風合い、高級触感塗料とその凹み復元機能

 1 マティロシルキーの主な特長
 2 機能性を高めた新グレードを開発

□ 6節 傷回復フィルムの特徴、市場性について

 1 保護フィルムとしての傷回復フィルムの位置
 2 今後の傷修復フィルムの展開

□ 7節 自己修復液晶画面保護フィルム

 1 液晶画面キズ自己修復フィルム(マジックフィルム)
 2 マジックフィルムの自己修復メカニズム
 3 マジックフィルム開発の経緯

□ 8節 は著作権の都合上、掲載しておりません 。

□ 9節 PCへのスクラッチリペアの採用

  1 スクラッチリペア機能塗装の検討
  2 スクラッチリペア機能塗装の問題点と解決手段 3 スモールスタートと受容性確認

□ 10節 ノートPCの天板塗装への自己治癒コートの採用

【採用メーカー担当者へのインタビュー】
 Q1 「自己治癒コーティング」を取り入れるに至った経緯は?
 Q2 製造ライン上でのキズつき対策はあるのか?
 Q3 「自己修復機能」について,どんな試験や評価があるのか? 他

□ 11節 スマートフォンへの自己治癒コーティングの採用とキズおよび指紋への対応

【採用メーカー担当者へのインタビュー】
 Q1 現在,取っているキズ対策の技術に何か傾向はあるのか?
 Q2 キズに対して,どんな試験をしているのか?
 Q3 自己治癒コートの採用までの経緯について? 他

□ 12節 携帯電話への自己治癒コーティングの採用とその効果について

【採用メーカー担当者へのインタビュー】
 Q1 女性ユーザーが気にされるキズとは?
 Q2 「キズを自己修復する」技術に対して,ドコモとしてどのようにお考えですか?
 Q3 防水性との両立など,今後求められるキズ対策の機能や材料とは? 他

□ 13節 ドコモの携帯電話,スマートフォンの「キズに対する考え方」と
「キズ修復材料」への見解

【採用メーカー担当者へのインタビュー】
 Q1 どこについたキズを気にしがちなのでしょうか?男女による違いは?
 Q2 「キズを自己修復する」技術で,コスト以外で,安易に採用するのが難しいポイントとは?
 Q3 自己修復材料を含めて,キズ対策について今後有れば良いなと思う技術とは?他

14節 は著作権の都合上、掲載しておりません 。


◆ 付録1 欧米における自己修復・キズ凹み対策材料の研究開発の動き

 1 欧米における自己修復材料研究
  1.1 イリノイ大学のマイクロカプセル分散による自己修復高分子材料
  1.2 NASAにおけるイオノマーを用いた自己修復高分子材料
  1.3 英国ブリストル大学の航空機用CFRPの自己修復
 2 環境・資源対策としての高分子自己修復材料
 3 表面キズ・凹みの自己修復

◆ 付録2 自己修復材料の特許出願動向

 1 調査対象、調査方法
 2 特許出願の推移
 3 出願人
 4 自己修復の手段に着目した特許出願動向分析
 5 用途に着目した特許出願動向分析
  5.1 用途別特許出願件数
  5.2 特定技術分野の出願動向−塗料分野
   5.2.1 日産自動車/東大の共同出願 5.2.2 ナトコ株式会社の出願
  5.3 特定技術分野の出願動向−タッチパネル
   5.3.1 旭硝子株式会社の出願
   5.3.2 日油株式会社の出願
   5.3.3 日本写真印刷株式会社の出願