◆ 第1章 ゲル化剤・増粘剤の特性・効果的な利用法
◇ 第1節 天然系・半合成系
[1] バイオガム
1. 原料、製造方法及び構造
2. 溶解性
3. 機能性と応用例
3.1 ジェランガム
3.2 キサンタンガム
3.3 カードラン
3.4 プルラン
[2] グァーガム・グァーガム誘導体
1. 原料
2. 製造方法
3. 構造
4. 溶解性
5. 機能性
5.1 増粘性
5.2 ゲル化性
6. 応用例
7. 安全性
[3] ローカストビーンガム
1. 原料
2. 製造方法
3. 構造
4. 溶解性
5. 機能性
5.1 増粘性
5.2 他の多糖類との反応
6. 応用例
7. 安全性
[4] カラギナン
1. 原料
2. 製造方法
3. 構造
4. 溶解性
5. 機能性
5.1 ゲル化性
5.2 増粘性
5.3 他の多糖類との反応
5.4 タンパク質との反応
6. 応用例
6.1 ゲル化剤としての応用例
6.2 増粘剤・安定剤としての応用例
6.3 その他の応用例
7. 安全性
[5] ペクチン
1. 原料
2. 製造方法
3. 構造
4. 溶解性
5. 機能性
5.1 ゲル化性
5.2 増粘性
5.3 タンパク質
6. 応用例
6.1 ゲル化剤としての応用例
6.2 増粘剤としての応用例
6.3 安定剤としての応用例
6.4 その他の応用例
7. 安全性
[6] セルロース誘導体
1.熱可逆ゲル化のメカニズム
2.熱可逆ゲル化の実際とメチルセルロースの種類
3.熱可逆ゲル化の効果的な利用方法の例
4.メチルセルロース以外のセルロース誘導体のゲル
5.ゲル形成するセルロース誘導体の安全性
[7] 寒天
1. 原料
テングサ属、オゴノリ属、その他
2. 製造工程
草割り、洗浄・水浸、抽出、ろ過・凝固、脱水、乾燥・粉砕
3. 分子構造と機能性の関係
3.1 寒天の分子構造
3.2 食物繊維としての寒天
3.3 アガロオリゴ糖の生理機能
4. 物性と粘性のコントロール
4.1 ゲル強度
4.2 ゲルの粘弾性
4.3 ゾル・ゲル転移
5. 選択方法、使用上の注意点
5.1 ゲルの硬さについて
5.2 ゲルの粘弾性について
5.3 ゾルの粘度について
5.4 ゲルの離水について
5.5 ゲルの凝固点について
5.6 ゲルの融点について
5.7 溶解性について
6. 安全性
7. 応用例
8. トラブルシューティング
[8] βグルカン
1. 黒酵母菌由来βグルカン
1.1 黒酵母菌由来βグルカンについて
1.2 黒酵母菌由来βグルカンの放射線防護効果
1.3 黒酵母菌由来βグルカンの安全性
2. 化粧品素材としての可能性
2.1 使用感評価
2.2 エマルションの安定化効果
2.3 黒酵母菌由来βグルカンの化粧品への応用
-シェービング剤への応用、ヘアエッセンスへの応用
[9] タマリンドシードガム
1. タマリンドシードガムの構造と分子量
1.1 構造
1.2 分子量
1.3 高次構造
2. タマリンドシードガムの溶液の特性
2.1 水溶液の特性
2.2 流動特性、
3. タマリンドシードガムのゲルの特性
3.1 ゲルの調製方法
3.2 糖およびアルコール併用ゲル
3.3 ゲル化モデル(水素結合モデル)
3.4 他の多糖類との併用によるゲル化
3.5 他の成分によるゲル化
4. タマリンドシードガムの応用
4.1 食品への応用
4.2 増粘安定剤
4.3 乳化安定剤
4.4 氷結晶安定
4.5 ゲル化剤への応用
4.6 低粘性タマリンドシードガムの応用
4.7 化粧品への応用
[10] サイリウムシードガム
1. サイリウム植物について
1.1 植物の基原
1.2 サイリウムの栽培
1.3 サイリウムシードガムの製造
2. サイリウムシードガムの構造と物性
2.1 構造
2.2 物性
3. サイリウムシードガムの応用
3.1 機能性
3.2 増粘安定ゲル化
4. サイリウムシードガムの生理活性
4.1 整腸作用
4.2 コレステロール低下作用
4.3 デトックス
[11] 高分子ミクロゲル
1. コアーコロナ型ミクロゲル
2. 逆相マイクロエマルション系による水膨潤性ミクロゲル
3. 寒天を利用したミクロゲル
3.1 物理的な破砕によるミクロゲルの調製
3.2 W/O乳化系による寒天ミクロゲル
-W/O型寒天ミクロゲル分散体の調製
-寒天ミクロゲルのレオロジー特性
◇ 第2節 合成高分子系
[1] カルボキシビニルポリマー
1. カルボキシビニルポリマーとは
2. カルボキシビニルポリマーの特徴
3. カルボキシビニルポリマーの製造方法
4. カルボキシビニルポリマーの増粘機構
5. カルボキシビニルポリマーの物性
5.1 粘度 5.2 pHの影響 5.3 レオロジー特性
6. カルボキシビニルポリマーの中和剤の選択
7. カルボキシビニルポリマーの電解質の影響
8. カルボキシビニルポリマーの使用上の注意
8.1 取扱い 8.2 水への分散 8.3 残留溶剤
[2] ポリビニルピロリドン
1. PVPの製法
2. ゲル化剤・増粘剤としてのPVPの性質
2.1 粘性
-粘性に関する他の水溶性高分子との違い
-K値と水溶液粘度
-温度と水溶液粘度
-無機塩の添加と水溶液粘度
2.2 相溶性
-相溶性に関する他の水溶性高分子との違い
-油性基材との相溶性
-他の水溶性高分子との相溶性
2.3 使用時の留意点
-溶解法
-吸湿性
-保存安定性
3. PVPの応用例
3.1 ゲル・増粘剤としての応用例
3.2 その他の使用例
◇ 第2節 [3]は著作権の都合上、掲載しておりません。
[4] アニオン性高分子界面活性剤
1.高分子界面活性剤の相互作用
1.1 低分子界面活性剤との相互作用
1.2 高分子界面活性剤と両親媒性物質との相互作用
1.3 高分子と高分子との相互作用
1.4 低分子界面活性剤と高分子界面活性剤の相互作用を利用した乳化
2. 疎水化高分子界面活性剤
2.1 疎水化高分子界面活性剤の種類
2.2 疎水化アニオン性高分子界面活性剤の特性と用途
2.3 疎水化高分子の乳化作用
-エマルションのモデル図、耐塩性高分子乳化剤、
極性油の乳化剤、天然高分子乳化剤
[5] ポリビニルアルコール
1. 水溶液の粘度
2. 粘度安定性
3. 増粘剤、ゲル化剤
4. チクソトロピック性
◇ 第3節 無機化合物
[1] シリカ
1. フュームドシリカとは
2. 液体中のフュームドシリカ
3. フュームドシリカの増粘因子
3.1 比表面積と粘度
3.2 表面官能基と粘度
-親水性シリカとpHの関係
-各種溶媒でのシリカサスペンジョンの粘度
-ポリマー中での粘度挙動
-分散と粘度
[2] ベントナイト系レオロジー調整剤
1.モンモリロナイト
1.1 モンモリロナイトの構造
1.2 モンモリロナイトの膨潤・増粘機構
2.有機ベントナイト
2.1 有機ベントナイトの利用
2.2 有機ベントナイトの特徴
2.3 有機ベントナイトの分散処理方法
2.4 配合禁種化合物
◇ 第4節 オイルゲル化剤
[1] デキストリン脂肪酸エステル
1. デキストリン脂肪酸エステルの歴史
2. デキストリン脂肪酸エステルの種類と構造
3. デキストリン脂肪酸エステルの機能
3.1 溶媒との親和性
3.2 油への溶解方法
3.3 デキストリン脂肪酸エステルの機能
-ゲル化機能、乳化系への応用、顔料分散効果
3.4 様々なデキストリン脂肪酸エステルの特徴
4. デキストリン脂肪酸エステルを用いた化粧品処方例
-リップグロス、クレンジングオイル、ファンデーション
[2] イヌリン脂肪酸エステル
1. イヌリン脂肪酸エステルの基礎物性
1.1 イヌリン脂肪酸エステルの構造
1.2 イヌリン脂肪酸エステルの機能
-ステアリン酸加水分解イヌリン、ステアリン酸イヌリン、
乳化系への応用、顔料分散効果
2. 化粧品処方例
2.1 油系クリーム
2.2 コンシーラースティック
[3] シリコーン系増粘ゲル化剤
1. 増粘ゲル化技術
2. 物理ゲル
2.1 両末端リジン変性シリコーン
2.2 ポリアミド・シリコーン交互共重合体
2.3 側鎖アルキル変性シリコーン
2.4 側鎖ポリエーテル変性シリコーン
2.5 両末端アルキル変性シリコーン
2.6 シリコーン変性プルラン
2.7 シリコーン変性アクリル
3. 化学ゲル
3.1 架橋型ジメチルシリコーン(エラストマー)
3.2 親油化架橋型ジメチルシリコーン(親油性エラストマー)
3.3 親水化架橋型ジメチルシリコーン(親水性エラストマー)
4. シリコーン変性シリカ
4.1 シリル化シリカ
4.2 シリル化シリカと架橋型シリコーンの相乗作用
[4] ポリアミド樹脂
1. ポリアミド樹脂系ゲル化剤の開発の背景
1.1 ポリアミド樹脂系ゲル化剤の特徴
1.2 ゲル化物の分子運動性
1.3 ポリアミド樹脂系ゲル化剤の開発の背景
2. ハイマレート PAMの特徴と化粧品への応用
2.1 ハイマレート PAMの特徴
2.2 ハイマレート PAMと各種液状油との相溶性
2.3 ハイマレート PAMを配合した応用処方
-透明リップスティック処方、ヘアデザイナー処方
[5] アミノ酸系ゲル化剤の基本特性と応用
1.アミノ酸系ゲル化剤の基本特性
1.1 アミノ酸系ゲル化剤とゲル化のメカニズム
1.2 EB-21、GP-1のゲル化能
1.3 ゲル化剤の溶解温度・再溶解温度
1.4 EB-21とGP-1併用による相乗効果
2. EB-21,GP-1の処方への応用例
2.1 Viscous oil gelの応用
2.2 固形用途への応用
2.3 O/W, W/O emulsionへの応用
◇ 第5節 化粧品企業における開発品
[1] 耐塩性増粘剤 (HHM-PS)
◆ 第2章 ゲル化・増粘の評価/測定テクニック
◇ 第1節 レオロジー特性の評価
1.増粘剤・ゲル化剤の種類
2.増粘効果・ゲル化機構
3.レオロジーの共通語とは?
3.1 緩和時間について
3.2 緩和時間の分布とレオロジー関数
3.3 長時間緩和
4. 実際のデータ例
4.1 カルボキシメチルセルロース(CMC)系
4.2 アルギン酸溶液系
4.3 球状たんぱく質コロイド系
5. 経時変化を評価する便利な測定法
◇ 第2節 ゲルの熱的性質
1.低水分率領域での熱的性質
1.1 相転移の測定
1.2 不凍水の定量
2.熱可逆性ゲルのゲル-ゾル、ゾル-ゲル転移
2.1 高感度DSCによるゲル-ゾル、ゾル-ゲル転移の測定
2.2 落球法によるゲル-ゾル転移の測定
3.粘弾性的性質
3.1 弾性率測定
3.2 膨潤挙動の測定
◇ 第3節 X線散乱法によるゲルの構造解析
1. カラゲナンゲルの構造解析例
2. キシログルカンゲルの構造解析例
◇ 第4節 光散乱法による評価方法
1. 静的光散乱法による評価
1.1 静的光散乱法
1.1.1 基本原理
1.1.2 時系列散乱測定
1.1.3 散乱強度角度依存
1.2 実測例
-ゲル形成時における時系列散乱測定
2. 動的光散乱法による評価
2.1 動的光散乱法
2.1.1 基本原理
2.1.2 ゲルの動的光散乱
2.1.3 部分ヘテロダイン法
2.1.4 ゲルの網目サイズ分布評価
2.2 実測例
-部分ヘテロダイン法解析
◆ 第3章 各分野からみるゲル化剤・増粘剤のうまい使いこなし方
◇ 第1節 香粧品の粘度調整、ゲル化・増粘技術
1.製品粘度に寄与する因子
1.1 分散質(内相)
1.2 分散媒(連続相)
1.3 界面活性剤
2.製造方法と製品粘度
2.1 製造装置
2.2 攪拌時間、攪拌速度
2.3 調製温度
3.水溶性高分子を使用した粘度調整剤の選択事例
3.1 天然高分子
3.2 合成高分子
4.シャンプー・ヘアリンスにおけるゲル化・増粘技術
4.1 シャンプー
4.2 ヘアリンス(コンディショナー、トリートメント)
◇ 第2節 液体調味料における増粘剤,ゲル化剤の粘度特性とその選択
1.液体調味料の粘度と機能特性
1.1 微粘度たれの機能特性
1.2 低粘度たれの機能特性と増粘剤
1.3 中粘度たれの機能特性と増粘剤
1.4 高粘度たれの機能特性と増粘剤
2.液体調味料の増粘剤とその適性
3.液体調味料の増粘剤としての加工澱粉
4.増粘剤を利用する場合の注意
4.1 化学的要因
4.2 物理的要因
4.3 酵素的要因
5.加工澱粉の粘度に与えるずり負荷の影響
6.液体調味料とゲル化剤
◇ 第3節 ゼリー状製剤の設計と評価
1. 何故ゼリー状製剤なのか?
2. グリセロゼラチンの高齢者向け製剤への応用
3. シルクフィブロインを用いたゼリー状製剤の調整と薬物担体としての評価
4. 難消化性デキストリンを含有するゼラチンゼリーの製剤化
5. がん化学療法および放射線治療の口内炎発症予防を目的としたゼリー状製剤
6. 市販菓子用即時型ゲル基剤による苦味マスキング効果
7. フレーバーによる苦味マスキング効果
8. ベネコートによる苦味マスキング効果
9. 食品を利用した苦味マスキング効果
10. ビタミンC添加による味覚改善効果
11. ポレスチレンスルホン酸カルシウムを含有するゼリー状製剤
12. 服用補助を目的としたゼリー状製剤の開発
13. アムホテリシンBの服用性の向上を目的としたゼリー状製剤
14. 小児のコンプライアンス向上を目的としたグミ製剤
15. 院内製剤におけるゼリー状製剤開発の課題
◇ 第4節 水性塗料の粘度調整
1.水性塗料の粘性設計方法
2.自動車用水性ベースコートの塗装作業性とその粘性設計
2.1 霧化塗装と粘性設計
2.2 疎水基会合型水溶性樹脂を用いた水性ベースコートの粘性設計
2.3 コアシェル型アルカリ膨潤エマルションによる高構造粘性水性ベースコートの粘性設計
3.建築用上塗り厚膜1コート仕上げ塗料の粘性設計
◇ 第5節 擬固体色素増感太陽電池
◆ 第4章 ゲル化剤・増粘剤 トラブルシューティング
◇ 第1節 油性ゲル製品のトラブルシューティング
1. 油性ゲルの種類
2. 油性ゲルの硬度発現機構
3. 製造条件によるゲル物性の変化
4. 他のゲル化剤との併用によるオイルワックスゲルの軟化
5. 顔料との共存によるオイルワックスゲルの軟化
6. ブルーミング(発粉)現象
7.オイルの分離現象
◇ 第2節 増粘剤の継粉(ままこ)防止法
1. 継粉(ままこ)はなぜできるのか
2. 保湿剤(エタノール)分散法
3. 油相分散法
4. 増粘剤分散溶解装置
◇ 第3節 分散系における粘度の制御
1. 分散質が高濃度であっても低粘度な分散系
1.1 界面と表面
1.2 分散系のレオロジー特性を支配する因子
1.3 分散質が高濃度であっても低粘度のエマルションや可溶化液
-固体粒子分散系、半固体粒子分散系、液体粒子分散系
2. 分散質が低濃度であっても高粘度な分散系
2.1 界面エネルギー
2.2 分散系の安定性
-電気二重層、DLVO理論
◆ 第5章 ゲル化剤・増粘剤における配合特許の調査・解読・回避
◇ 第1節 ゲル化剤・増粘剤における配合特許の調査
◇ 第2節 ゲル化剤・増粘剤における配合特許の解読
◇ 第3節 ゲル化剤・増粘剤における配合特許の回避