◆第1章 樹脂-金属間の接着メカニズム
□ 第1節 樹脂-金属の接着・接合のメカニズム
1.接着界面形成の一般論
2.界面相互作用と分子間力
2-1 分子間力とは
2-1-1 ファンデルワールス力
2-1-2 水素結合力
2-1-3 分子間力の力比べ
3.分子間力と界面の相互作用
3-1 分子間力と表面自由エネルギー
3-2 表面自由エネルギーと表面張力
3-3 表面自由エネルギーと界面相互作用エネルギー
4.接着における界面相互作用エネルギー
4-1 接触角と固体−液体間の接着仕事
4-2 固体−固体間の接着仕事
4-2-1 フォークスの方法
4-2-2 フォークス式の拡張
5.酸−塩基相互作用
□ 第2節 各種接合・接着技術のメリット、デメリット
1.樹脂及び金属の接合方法
1-1 金属の接合方法
1-2 樹脂・複合材料の接合方法
1-3 樹脂と金属の接合方法
(異種材料の接合方法)
2.被着材の表面処理
2-1 金属の表面処理
2-2 アルミニウムの表面処理
2-3 プラスチックの表面処理
2-3-1 プラスチック表面の洗浄
2-3-2 プラスチック表面の研磨(サンディング)
2-3-3 プラスチック表面の極性を変える
@ 火炎処理
A 紫外線照射法
B 化成処理
C コロナ放電処理
D プラズマ処理
E CASING法
3.樹脂-金属の接着
◆ 第2章 接着界面の制御・表面処理
□ 第1節 樹脂と金属の接着における樹脂の表面処理の重要性
1.樹脂の表面処理法
1-1 コロナ処理
1-1-1 コロナ処理法
1-1-2 エチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)の処理例
1-2 大気圧プラズマ処理
1-2-1 大気圧プラズマ処理法
1-2-2 大気圧プラズマ処理例
1-3 火炎処理
1-3-1 火炎処理法
2.処理後の表面状態
□ 第2節 大気圧プラズマを用いた
フッ素樹脂の表面改質と接着性の改善
1.フッ素樹脂の表面改質方法(従来技術)
1-1 金属ナトリウム−アンモニア処理
1-2 プラズマ処理
1-3 プラズマ重合
2.大気圧プラズマ重合装置
3.大気圧プラズマ重合によるPTFEの接着性改善
4.大気圧プラズマ重合処理したPTFEのめっき
5.大気圧プラズマ重合連続装置
6.大気圧プラズマ重合処理した
フッ素樹脂フィルム上に形成した有機EL素子
□ 第3節 プライマーを用いた表面処理・改質と接着への影響
1.プライマー(金属, プラスチックを主に)種類と用途
2.シランカップリング剤
3.チタン系カップリング剤
4.クロム系コンプレック
◆第3章 各種接着・接合技術
□ 第1節 各種接着剤による樹脂-金属の接合技術と特長および事例
1.エポキシ系接着剤の特長と事例
1-1 脂肪族ポリアミン系(常温硬化型)
1-2 脂肪族ボリアミン系(中温硬化型)
1-3 硬化ポリアミド系(常温,加熱硬化型)
1-4 ポリサルファイド系(常温硬化型)
1-5 ナイロン系(常温,加熱硬化型)
1-6 酸無水物系(加熱硬化型)
1-7 フエノール樹脂系(加熱硬化型)
1-8 芳香族アミン系(加熱硬化型)
1-9 シリーコン系(加熱硬化型)
1-10 1液性工ボキシ系接着剤
1-11 エポキシ系構造用接着剤
1-12 金属用接着剤としてのエポキシ系接着剤の役割
2.アクリル系接着剤の特長と事例
2-1 SGA(第2世代アクリル系接着剤)
3.ポリウレタン系接着剤の特長と事例
3-1 熱可塑形
3-2 湿気硬化形
3-3 二液反応形
4.シリコーン系接着剤
5.その他樹脂系接着剤の特長と事例
5-1 変成シリコーン系接着剤
5-2 シリル化ウレタン系
□ 第2節は著作権の都合上、掲載しておりません
□ 第3節 樹脂と金属の接合・溶着に使用するレーザの種類と特徴
1.レーザとレーザ接合の特色
2.樹脂−金属のレーザ接合法
3.溶接・接合用レーザの種類と特徴
4.樹脂と金属のレーザ直接接合に利用されたレーザの例
□ 第4節 レーザによる樹脂と金属の接合メカニズム
□ 第5節 インサート材を用いたプラスチック−金属の接合技術
1.開発法の接合の原理
1-1 プラスチック−金属接合の困難さ
1-2 開発法の接合原理
2.開発法によるプラスチック-金属接合の接合例
2-1 実験方法
2-2 インサート材とプラスチックの接合
2-3 インサート材と金属の接合
2-3-1 インサート材の極性の影響
2-3-2 金属表面の化学状態の影響
□ 第6節 インサート材を用いない樹脂−金属のレーザ接合技術
1.レーザによる樹脂-金属接合部の特徴と強度特性
2.実用化に向けての信頼性評価試験
□ 第7節は著作権の都合上、掲載しておりません
□ 第8節 FRP/金属の最新一体成型技術と
接合強度向上、およびその評価
1.FRP/金属ハイブリッド構造
2.FRP/金属継手方法
2-1 FRP/金属機械的継手
2-2 FRP/金属接着継手
3.FRP/金属一体成形継手
4.ボルト一体成形継手
5.Inter-Adherend Fiber(IAF)法による継手
□ 第9節 金属接合用PPSについて
1.PPS樹脂について
2.NMT(Nano Molding Technology)
3.金属接合用PPSグレード
3-1 金属接合用PPSの材料設計
3-2 PPS樹脂と金属との接合強度
3-3 射出成形条件と接合強度
3-4 接合強度の耐久性試験
3-5 金属の種類と接合強度
3-6 金属接合用グレード
4.用途例
◆ 第4章 接着・接合強度評価およびシミュレーション技術
□ 第1節 金属−樹脂接合界面の解析ポイントと評価法
1.接着強度
2.接着接合の破壊と界面(破壊面について)
3.接着接合をおこなう界面(被着材の表面について)
□ 第2節 樹脂-金属界面の密着強度を高める材料設計シミュレーション
1.界面の密着強度を高める材料設計とは
2.材料設計における高効率化の課題
3.樹脂との密着強度に優れた金属を設計する解析モデル
4.解析方法
4-1 分子動力学法による密着強度の解析手法
4-2 タグチメソッドによる直交表を用いた感度解析の方法
5.解析結果および考察
5-1 密着強度の感度についての解析結果
5-2 ロバスト性の解析結果
5-3 設計指針および結果の考察
6.実験との比較
7.密着強度を向上させる材料設計シミュレーションのまとめ
□ 第3節 樹脂−金属部品の接着界面における
湿潤耐久性・耐水性評価
1.経年劣化による故障の発生
2.加速係数
3.接着接合部劣化の3大要因
3-1 接着界面へ水分が浸入することによる劣化の促進
3-2 温度による物理的および化学的劣化の加速
3-3 応力による物理的および化学的劣化の加速
4.アレニウスモデル(温度条件)による
耐久性加速試験および寿命推定法
5.アイリングモデル(応力条件)による
耐久性加速試験および寿命推定法
6.湿潤および応力負荷条件下の耐久性評価法
6-1 Sustained Load Test
6-2 接着剤−構造接着接合品の耐久性試験方法
−くさび破壊法(JIS K 6867, ISO 10354)
7.金属/接着剤界面の耐水安定性についての熱力学的検討