◇ 第1章 がん領域 ◇
第1節 がんモデル動物の試験方法全般
〜ヒト腫瘍を移植した抗癌剤評価モデル〜
1. ヒト臨床腫瘍移植に適したモデルの構築
1.1 従来のin vivoモデルとの相違点
1.2 臨床腫瘍を用いた評価の可能性2. 新規免疫不全NOGマウス
2.1 NOGマウスの特徴
2.2 生着が困難な培養細胞を用いたNOGマウスでの生着検討
2.2.1 乳癌株の生着検討
2.2.2 マルチプルミエローマの検討3. ヒト臨床腫瘍を移植したin vivo評価系の構築
3.1 ヒト臨床腫瘍の取り扱いについて
3.2 ヒト臨床腫瘍を用いたin vivoモデル構築の全体像
3.3 ヒト臨床腫瘍の生着検討結果
3.3.1 ヒト臨床腫瘍材料の入手と活用
〜胃癌、大腸癌、食道癌、膵臓癌〜
3.4 ヒト臨床腫瘍の解析
3.4.1 より臨床に近いモデルの構築
3.4.2 病理学的解析の実施例4. ヒト臨床腫瘍を用いた抗癌剤の評価
4.1 抗腫瘍試験検討方法
4.2 抗腫瘍試験結果
〜大腸がん、乳がんの抗腫瘍効果〜
第2節 膵臓癌
1. 膵臓癌の現状と治療の実態
1.1 膵臓癌患者の統計データ
1.2 治療法について2. 診断バイオマーカー探索研究への動物モデルの応用
2.1 膵臓癌動物モデル研究の進歩
2.2 循環液中バイオマーカーの有用性
3. ヒト癌細胞移植モデルによる細胞外マトリックス由来バイオマーカーの探索
3.1 細胞外マトリックスと癌細胞運動性
3.2 Laminin-322の臨床的重要性
3.3 ヌードマウス同所移植モデルのバイオマーカー探索研究への利用
3.4 ヌードマウス同所移植モデルによる薬剤評価
4. 今後の膵臓癌モデルとバイオマーカー開発
第3節 著作権の都合上、掲載しておりません
第4節 著作権の都合上、掲載しておりません
第5節 著作権の都合上、掲載しておりません
第6節 多発性骨髄腫
1. 鉱物油pristane誘発形質細胞腫2. 遺伝子改変マウス
2.1 インターロイキン(IL)-6トランスジェニックマウスにおける形質細胞腫
2.2 Bcl-XL/Mycダブルトランスジェニックマウス形質細胞腫
2.3 Bcl-XL/ABL-mycダブルトランスジェニックマウスにおける形質細胞腫
2.4 XBP-1トランスジェニックマウス
2.5 C-mycトランスジェニックマウス
2.6 c-mafトランスジェニックマウス3. 同系マウス移植モデル
4. 自然発症マウスモデル
5. ヒト骨髄腫細胞の異種移植モデル
5.1 細胞の培養法
5.2 SCIDマウスへの細胞移植
5.2.1 皮下移植
OPM1細胞株
S6B45移植実験
5.2.2 静脈内移植
KPMM2移植実験
MM患者の血液から採取された細胞をSCID/NODマウスに移植するモデル
ARH-77(plasma cell leukemia 細胞株)
5.3 SCID-huモデル
5.4 SCID-rabモデル
5.5 SCID-synth-huモデル
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◇ 第2章 炎症・免疫疾患領域 ◇
第1節 関節リウマチ
1.アジュバント関節炎
1.1 作製法
1.2 関節炎の時間的経過
1.3 薬剤による発症予防・治療効果
2.コラーゲン関節炎
2.1 作製法
2.1.1 マウス
2.1.2 サル
2.1.3 ラット
2.2 関節炎の時間的経過と特徴
2.2.1 マウスコラーゲン関節炎
(1)時間的経過
(2)Th17細胞について
2.2.2 サルコラーゲン関節炎
(1)時間的経過
(2)貧血とヘプシジン、フェリチン、Feなど
2.2.3 ラットコラーゲン関節炎
(1)時間的経過
2.3 薬剤による発症予防・治療
2.3.1 マウス
(1)免疫抑制剤の効果
(2)IL-6阻害剤およびTNF阻害剤の効果
(3)Tofacitinibの効果
2.3.2 サル
(1)IL-6阻害剤の効果
(2)ケモカイン受容体阻害剤の効果
2.3.3 ラット
(1)非ステロイド系抗炎症薬、および抗リウマチ薬の効果
(2)免疫抑制剤の効果
3.抗コラーゲン抗体関節炎
3.1 作製法
3.2 関節炎の時間的経過
3.3 薬剤による発症阻害効果
4.プリスタン(Pristane)関節炎
4.1 作製法
4.2 関節炎の時間的経過
4.3薬剤による発症予防・治療
4.3.1 MTXの効果
4.3.2 抗炎症剤の効果
5.K/BxNマウスとGPI関節炎
5.1. 血清移入関節炎
5.2. GPI関節炎6.SKGマウス
6.1 MTXによる発症予防・治療
7.HTLV-1 Taxトランスジェニックマウス
8.IL-1Ra欠損マウス
9.F759マウス
第2節 変形性関節症
1.自然発症モデルマウス
1. 1 系統
(1) OA モデル動物としてのマウス
(2) 自然発症 OA モデルマウスの系統
1. 2 入手方法
1. 3 関節病態
(1) 発症部位
(2) 性差
(3) 発症頻度
(4) 原因遺伝子
(5) 分子病態
1. 4 関節以外の病態
(1) 膝蓋骨
(2) 軟骨下骨
(3) 骨格
(4) 腱
(5) 靭帯
(6) 肥満
(7) 脂質代謝
1. 5 薬効評価法
(1) 実体顕微鏡
(2) X 線撮影
a. Micro-focus X 線;
b. 走査型電子顕微鏡;
(3) 組織染色
(4) 分子マーカー
(5) 陽性対照薬
a. Ro 32-3555 (MMP inhibitor)
b. Pralnacasan (Caspase-1 inhibitor)
c. Glucosamine sulfate
d. Simvastatin (HMG-CoA reductase inhibitor)
e. Anti-oxidative vitamins / selenium
f. Asp-Phe methyl ester (Aspartame)
1. 6 ヒト OA との相違
(1) 炎症
(2) 骨棘
(3) 痛み
2. 外科的変形性膝関節症モデル
2.1 動物モデルの作製方法
2.1.1 試験動物
- 種および系統
- 検疫馴化期間
2.1.2 外科処置
2.2 病態モデルの評価方法
2.2.1 関節疼痛の測定8)
2.2.2 関節液採取
2.2.3 軟骨組織の病理評価
2.2.4 滑膜組織の遺伝子発現(real-time PCR法)
2.3. 病態モデルの評価結果
2.4. まとめ
第3節 骨粗鬆症
1.骨粗鬆症モデル動物種の選択
2.骨粗鬆症モデル動物の概要
2.1 骨吸収亢進型モデル
2.1.1 卵巣摘出(OVX)モデル/精巣摘出(ORX;Orchiectomy)モデル
(1) げっ歯類のモデル
(2) げっ歯類以外のモデル
2.1.2 低Ca食飼育モデル
2.1.3 不動・非荷重モデル
(1) 概要
(2) 不動化モデル
(3) 非荷重モデル
(4) 不動化・非荷重モデルの系統差と雌雄差
2.1.4 RANKL投与骨粗鬆症モデル
(1) 概要
(2) GST-RANKL投与骨粗鬆症モデル
2.1.5 OPG欠損マウス
2.2 骨形成低下型モデル
2.2.1 自然加齢動物
(1) 概要
(2) 加齢マウス・ラット
2.2.2 老化促進モデルマウス
(1) 概要
(2) SAMP6マウス
2.2.3 ステロイド投与モデル
2.2.4 ホモシスチン含有食負荷モデル
3. 代表的な骨粗鬆症モデル動物(ラット)の作製方法
3.1 卵巣摘出(OVX)ラットの作製
3.1.1 概要
3.1.2 使用する動物について
3.1.3 作製方法
(1) ラットの準備と手術
(2) 群設計と飼育
3.2 精巣摘出(ORX)ラットの作製
3.2.1 概要
3.2.2 使用する動物について
3.2.3 作製方法
3.3 坐骨神経切除(Sciatic neurotomy)による不動化ラットの作製
3.3.1 概要
3.3.2 作製方法
4. 代表的な骨粗鬆症モデル動物(ラット)の評価方法
4.1 概要
4.2 骨量測定
4.2.1 骨量測定法
4.2.2 DXA法による骨密度測定
4.2.3 pQCT法による骨密度測定
4.2.4 μCTによる骨微細構造の評価
4.3 骨形態計測
4.3.1 骨組織の標識(ラベル)
4.3.2 骨組織の採取と組織の固定および保存
4.3.3 非脱灰骨標本の作製
4.3.4 薄標本の作製
4.3.5 凍結薄切標本の作製
4.3.6 骨形態計測
4.3.7 骨形態計測のアウトソーシング
4.4 骨代謝マーカー
4.4.1 概要
4.4.2 骨吸収マーカー
4.4.3 骨形成マーカー
4.5 骨強度
4.5.1 概要
4.5.2 三点曲げ試験
4.5.3 ねじり試験
第4節 炎症性腸疾患
1. 炎症性腸疾患モデル動物の試験方法 全般
1.1. 化学物質惹起型
1.1.1 酢酸誘発腸炎モデル
1.1.1.1 動物
1.1.1.2 惹起方法
(1) 絶食の有無
(2) 酢酸溶液の注腸
1.1.1.3 評価方法
(1) 大腸浮腫
(2) 有効な薬剤
1.1.2 大腸漿膜内酢酸注入ラットモデル
1.1.2.1 動物
1.1.2.2 惹起方法
(1) 絶食
(2) 酢酸溶液の注入
1.1.2.3 評価方法
(1) 潰瘍測定
(2) 潰瘍部位の好中球浸潤
(3) 有効な薬剤
1.1.3 Dextran Sulfate Sodium誘発大腸炎モデル
1.1.3.1 DSS誘発大腸炎予防的投与モデル
(1) 動物
(2) 惹起方法
(3) 群分け
(4) 評価方法
(5) 有効な薬剤
(6) マイルドな系に関する補足
1.1.3.2 DSS誘発大腸炎治療的投与モデル
(1) 動物
(2) 惹起方法
(3) 評価方法
(4) 有効な薬剤
(5) 実験条件最適化のポイント
1.1.3.3 DSS誘発慢性大腸炎予防的投与モデル
(1) 動物
(2) 惹起方法
(3) 評価方法
(4) 有効な薬剤
(5) 補足
1.1.4 ハプテン誘発腸炎モデル
1.1.4.1 OXAエマルジョン誘発好中球大腸浸潤モデル(DTH型)
(1) 動物
(2) 惹起方法
(3) 評価方法
(4) 有効な薬剤
1.1.4.2 OXA誘発大腸炎モデル(非感作型1回注腸法)
(1) 動物
(2) 実験条件最適化のポイント
(3) 惹起方法
(4) 評価方法
(5) 有効な薬剤
1.1.4.3 TNBS誘発大腸炎モデル(非感作型1回注腸法)
(1) 動物
(2) 実験条件最適化のポイント
(3) 惹起方法
(4) 評価方法
(5) 有効な薬剤
1.2. CD4+CD45RBhighT細胞移入腸炎モデル
1.2.1 動物
1.2.2 実験の流れ
1.2.3 実験の詳細
1.2.3.1 脾臓細胞の単離
1.2.3.2 Mouse CD4+ T cell isolation kit
(Miltenyi Biotec, Cat. 130-090-860)
を用いたネガティブセレクションによるCD4+T細胞の単離
1.2.3.3 抗CD4および抗CD45RB抗体によるCD4+T細胞の蛍光染色
1.2.3.4 FACSAriaによるCD4+CD45RBhigh T細胞の分取
1.2.3.5 CD4+CD45RBhigh T細胞のscidマウスへの移入
1.2.4 実験のポイント
1.2.4.1 脾臓細胞の単離
1.2.4.2 Mouse CD4+ T cell isolation kitによるCD4+T細胞の単離
1.2.4.3 CD4+T細胞の抗体染色
1.2.4.4 FACSAriaによるCD4+CD45RBhigh T細胞の分取
1.2.4.5 CD4+CD45RBhigh T細胞のscidマウスへの移入
1.2.5 評価方法
1.2.6 有効な薬剤
2. IL-10KO移入モデル
2.1. IL-10KO移入モデル
2.1.1 作成方法
2.1.1.1 IL-10 (-/-)マウスの入手と維持
2.1.1.2 移入細胞の取得
2.1.1.3 細胞移入
2.1.2 本モデルの特徴
2.1.3 病態・薬効の評価法・判定基準
2.1.3.1 便性状評価法
2.1.3.2 剖検時評価
2.1.3.3 病理評価
2.1.3.4 判定基準
2.1.4 他のモデルとの特徴比較
2.2. ヒトとの相違点
2.2.1 発症機序
2.2.2 病態
2.2.3 遺伝子発現変化
2.2.4 ヒトに外挿できるバイオマーカー
第5節 重症筋無力症
1.病態モデルの作製方法
1.1 AChRの抽出及び精製
1.1.1 材料
1.1.2 方法
1.2 AChR免疫によるEAMGの誘導
1.2.1 材料
1.2.2 AChRの免疫
(1) 慢性型EAMG
(2) 受動型 EAMG
2.病態の評価
2.1 動作スコア(clinical score)
2.2 AChRに対する抗体価
2.2.1 材料
2.2.2 抗原(AChR)の調製
2.2.3 抗体価測定
2.3 筋電図(Electromyography)
2.4 病理
2.4.1 材料
2.4.2 標本採取
2.4.3 α-BungarotoxinによるAChRの染色
2.4.4 AChRに沈着した補体の免疫組織染色
2.5 筋肉中のAChRの定量
2.5.1 材料
2.5.2 筋肉抽出液中のAChRの定量
第6節 多発性硬化症
1.MSの病態
2.MSの動物モデルと新規MS治療薬の薬効評価への応用
2.1 新規MS治療薬,フィンゴリモド塩酸塩
3.各EAEモデルの特徴
3.1 Lewisラットの急性EAEを用いる薬効評価
3.1.1 予防的投与実験
3.1.2 治療的投与実験
3.2 SJL/Jマウスの再発寛解型EAEを用いる薬効評価
3.2.1 予防的投与実験
3.2.2 治療的投与実験
3.2.3 再発抑制効果の評価
3.2.4 脱髄とT細胞浸潤に対する作用の評価
3.3 C57BL/6マウスの慢性型EAEを用いる薬効評価
3.3.1 予防的投与実験
3.3.2 治療的投与実験
3.3.3 脱髄とT細胞浸潤に対する作用の評価
3.4 DAラットの慢性型EAEを用いる薬効評価
3.4.1 予防的・治療的投与実験
第7節 SLE(全身性エリテマトーデス)
1. New Zealand Black/New Zealand White F1
Hybrid (NZB/NZW F1) マウス
1.1 樹立の経緯・特徴
1.2 発症機序
1.2.1 遺伝的背景
1.2.2 食餌の影響
1.2.3 性ホルモンの影響
1.2.4 抑制性T細胞の機能低下説
1.2.5 B細胞の内因性異常説
1.2.6 T細胞の役割
1.2.7 骨髄細胞の役割
1.2.8 サイトカインの役割
(1)IL-6
(2)IFNγ、IL-18
(4)BAFF/BLys
1.2.9 その他の異常
1.3 免疫抑制剤・免疫調節剤による発症の予防・治療
2. MRL lpr/lpr マウス
2.1 樹立の経緯
2.2 特徴
2.3 発症機序
2.3.1 骨髄細胞異常説
2.3.2 T細胞の役割
2.3.3 B細胞の役割
2.3.4 サイトカイン、ケモカインの役割
2.4 薬剤による発症予防・治療
3. BXSBマウス
3.1 起源
3.2 特徴
3.3 発症機序
3.3.1 B細胞の役割
3.3.2 T細胞の役割
3.3.3 サイトカインの役割
3.4 薬剤による発症予防・治療
4. 遺伝子改変マウス
4.1 CD19トランスジェニックマウス
4.2 BLyS(BAFF) トランスジェニックマウス
4.3 CD40リガンドトランスジェニックマウス
4.4 Bcl-2トランスジェニックマウス
4.5 Lynノックアウトマウス
4.6 CD22ノックアウトマウス
4.7 SHP-1ノックアウトマウス
4.8 FcγRノックアウトマウス
第8節 著作権の都合上、掲載しておりません
第9節 結膜炎
1 代表的な作製技術と特徴比較
1.1 外眼部炎症
(1)カラゲニン惹起結膜炎モデル例
(2)アラキドン酸惹起結膜炎モデル例
1.2 アレルギー性結膜炎
(1)メディエーター惹起結膜炎モデル
・ヒスタミン惹起結膜炎モデル例
・PAF惹起結膜炎モデル例
(2)アレルギー性結膜炎モデル
・受動感作アレルギー性結膜炎モデル例
・能動感作アレルギー性結膜炎モデル例(マウス)
・能動感作アレルギー性結膜炎モデル例(モルモット)
(3) W型アレルギーによる結膜炎モデル
2 病態・薬効の評価法・判定基準(陽性対照薬)
2.1 外眼部炎症
(1)カラゲニン惹起結膜炎モデル
(2)アラキドン酸惹起結膜炎モデル
<眼瞼結膜浮腫重量測定方法>
2.2 アレルギー性結膜炎
(1)メディエーター惹起結膜炎モデル(ヒスタミン、PAFなど)
・ヒスタミン惹起結膜炎モデル
・PAF惹起結膜炎モデル
(2)アレルギー性結膜炎モデル
・受動感作アレルギー性結膜炎モデル
・能動感作アレルギー性結膜炎モデル
(3)W型アレルギーによる結膜炎モデル
<結膜中の色素漏出量測定方法>
<眼部の引っ掻き回数測定方法>
<結膜組織からのヒスタミン遊離量測定方法>
<結膜炎症状スコア評価方法>
<結膜中炎症性細胞浸潤評価方法>
3 ヒトとの相違点
3.1 外眼部炎症
3.2 アレルギー性結膜炎
4 症状の発現の速さおよび持続
4.1 外眼部炎症
4.2 アレルギー性結膜炎
第10節 肺線維症
1.ブレオマイシン(BLM)誘発マウス肺線維症モデル
1.1 BLM誘発肺線維症モデル作製におけるさまざまな誘発条件
(1) マウスの系統ではICR、C3H、C57BL/6などがBLMによって肺線維化を起こしやすい
(2) 投与経路では、気管内投与(it)よりも全身投与の方が
病理組織においては臨床における肺線維症に似ている
(3) BLM投与は単回よりも数回に分けた方が、合計投与量が同じであっても肺線維化は起こしやすい
(4) マウスの週齢は高い方が肺線維化を起こしやすい
(5) 体重の推移
1.2 筆者らが設定した投与条件
(1) 炎症期が10日目でピークになり、その後遅れて線維化が発症する
(2) プレドニゾロンは炎症を抑制するが線維化は抑制できない。
一方、ピルフェニドンは炎症も線維化も両方抑制した
(3) ピルフェニドンの抗線維化作用の要因分析(サイトカイン作用プロファイル)
(4) 備考
2.線維 化の評価方法
2.1 定量的評価法
2.2 肺病理組織の評価法
(1) 定性的評価法
(2) 画像評価法
2.3 肺機能検査(全肺気量,コンプライアンス,肺気量の測定)
3.その他の肺線維症・間質性肺炎モデル
第11節 糸球体腎炎
1.SCG/Kjマウスの作製と特徴
1.1 SCG/Kjマウスの作製
1.2 SCG/Kjマウスの特徴
1.2.1 半月体形成性糸球体腎炎とANCA
1.2.2 好中球機能とMPO-ANCA
1.2.3 疾患関連遺伝因子
2.SCG/Kjマウスの入手・繁殖
2.1 SCG/Kjマウスの入手
2.2 SCG/Kjマウスの繁殖維持
3.SCG/Kjマウスを用いた評価
3.1 投与法及び投与時期
3.2 生存率と尿検査
3.3 腎病理組織
3.4 MPO-ANCA
3.5 抗DNA抗体
3.6 サイトカイン
3.7 CD3+B220+リンパ球
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◇ 第3章 中枢神経系疾患 ◇
第1節 アルツハイマー病
1.アルツハイマー病のモデル動物の作製と評価方法
1.1 モデル動物の作製方法
1.1.1 実験的健忘モデル
1.1.2 実験的脳損傷モデル
(1)神経毒脳内注入モデル
(2)Aβ25-35脳内注入マウス
(3)Aβ脳内持続注入ラット
1.1.3 トランスジェニックモデル
1.1.4 老化モデル
(1)老化促進マウス
1.2 薬効の評価方法
1.2.1 学習・記憶の評価
(1)Y-迷路課題
(2)受動的回避課題
訓練試行
獲得試行
再生試行
(3)モーリス水迷路課題
参照記憶試験
探査試行(Probe trial)
作業記憶試験
(4)新奇物体探索試験
1.2.2 脳内のAβの測定
ELISA
ウエスタンブロット
第2節 統合失調症
1.仮説に基づく動物モデル
1.1 ドパミン過剰仮説に基づく動物モデル
1.1.1 アポモルヒネによる行動変化
(1)常同行動
(2)運動量増加
(3)回転行動
(4)登攀行動(クライミング行動)
(5)あくび行動
(6)瞬き行動
1.1.2 メタンフェタミンによる行動変化
(1)単回投与
(2)反復投与
1.2 グルタミン酸低下仮説に基づく動物モデル
1.2.1 陽性症状モデル
1.2.2 陰性症状モデル
(1)社会性行動試験
(2)強制水泳試験
1.2.3 認知障害モデル
(1)水探索試験
(2)恐怖条件付け試験
(3)プレパルス・インヒビション障害試験
(4)新奇物体認識試験
(5)T型迷路試験
(6)放射状迷路試験
(7)モリス水迷路試験
1.3 神経発達障害仮説に基づく動物モデル
1.3.1 新生仔腹側海馬障害モデル
1.3.2 新生仔上皮成長因子投与モデル
1.3.3 新生仔期polyI:C投与モデル
1.3.4 胎生期MAM投与モデル
2.遺伝子改変動物を用いた動物モデル
2.1 仮説に基づく動物モデル
2.1.1 ドパミントランスポーター欠損マウス
2.1.2 NR1ノックダウンマウス
2.1.3 NR2欠損マウス
2.2 統合失調症に関連した遺伝子に基づく動物モデル
2.2.1 DISC1
2.2.2 Neuregulin-1
2.2.3 Dysbindin
2.2.4 Reelin
2.2.5 Calcineurin
3.副作用を評価する動物モデル
3.1 錐体外路系副作用を評価する動物モデル
3.2 高プロラクチン血症を評価する動物モデル
3.2.1 無処置動物
3.2.2 レセルピン処置動物
第3節 著作権の都合上、掲載しておりません
第4節 著作権の都合上、掲載しておりません
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◇ 第4章 疼痛・麻酔領域 ◇
第1節 神経性疼痛
1.代表的な作製技術と特徴比較
1.1 CCIモデル
1.2 PSLモデル
1.3 SNLモデル
2.病態・薬効の評価法・判定基準(陽性対照薬)
3.ヒトとの相違点(原因遺伝子)
4.疾患の発現の速さ
5.維持方法
6.ヒトに外挿できるバイオマーカー
6.1 カプサイシンフレアー試験
6.2 Ultraviolet-B (UVB) 試験
6.3 PET, fMRI, 脳波など
第2節 慢性疼痛
1. 動物モデル
1.1 末梢組織
1.1.1 化学物質注射
(1)カプサイシン
(2)NGF
1.1.2 光源刺激
(1)UVA
(2)UVB
1.1.3 熱冷刺激
(1)熱損傷
(2)冷温損傷
1.2 脊髄
1.2.1 プロスタグランジン類
1.2.2 リゾホスファチジン酸
1.2.3 リポ多糖
1.2.4 アデノシン三リン酸
1.2.5 ケモカイン類
1.3 上位中枢
2. ヒト疼痛モデル
2.1 ヒト疼痛モデル
2.1.1 化学物質注射
2.1.2 光源刺激
2.1.3 熱冷刺激
2.1.4 反復電気刺激
2.2 ヒトと動物モデルの類似性
2.3 疾患病態への予測性
第3節 そう痒
1.実験動物を用いたそう痒モデルの種類
2.マウスおよびラットそう痒モデル
2.1 概説
2.2 作製方法
2.2.1 起痒物質の皮内投与による吻側背部引っ掻き行動
(1) 惹起方法
(2) 起痒物質
2.2.2 オピオイド誘発顔面引っ掻き行動
2.2.3 チークモデル
2.2.4 セロトニン誘発足噛み行動
2.2.5 慢性そう痒モデル
3.げっ歯類そう痒モデル評価方法
3.1 肉眼的観察による引っ掻き行動の計測
3.2 磁場変化検出器による引っ掻き行動の計測
3.3 画像解析による引っ掻き行動の計測
3.4 肉眼的観察による足噛み行動の計測
4.留意点
4.1 起痒物質によるマウス引っ掻き行動の系統差
4.2 起痒物質によるラット引っ掻き行動の感受性
4.3 引っ掻き行動に対する週齢および性別の影響
4.4 実験環境
4.5 馴化
4.6 肉眼による行動観察における計測者間誤差
4.7 そう痒関連反応の確認
4.8 起痒物質の溶媒
4.9 薬効評価
4.10 中枢作用薬の薬効判断
第4節 線維筋痛症
1.線維筋痛症の臨床像
2.線維筋痛症の未充足ニーズ
3.線維筋痛症モデル動物構築の重要性
4.線維筋痛症モデル動物の妥当性
(1) 表面妥当性
(2) 構成妥当性
(3) 予測妥当性
5.モデル動物構築の基礎となる線維筋痛症の病態仮説
6.Reserpine誘発筋痛(Reserpine-Induced Myalgia;
RIM)ラットの作業仮説
7.RIMラットの作成および痛覚過敏測定方法
(1)動物
(2)Rreserpine溶液調製法
(3)Reserpine投与方法
(4)筋圧痛閾値測定試験
(5)von Frey hair試験
(6)アセトン噴霧試験
(7)強制水泳試験
8.RIMラットの特性
(1)脳内生体内アミン量の推移
(2)筋圧痛閾値および皮膚の触刺激感受閾値
(3)冷痛覚過敏
(4)鬱状態
(5)一般状態
(6)薬剤による痛覚過敏に対する治療効果
9.RIMラットと線維筋痛症患者の類似性
(1)表面妥当性
(2)構成妥当性
(3)予測妥当性
10.その他の線維筋痛症モデル動物
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◇ 第5章 生活習慣病 ◇
第1節 肥満症
1.はじめに
2.肥満症モデル動物としての食餌性肥満マウス,ラット
2.1 動物における肥満の定義
2.2 代表的な作成技術と特徴比較
2.2.1 食餌性肥満モデル動物の作成方法
(1)一般的な注意点
(2)高カロリー餌の種類
(3)高カロリー食の負荷開始時期と負荷期間
2.3 代表的な食餌性肥満モデル動物と特徴比較
(1)高脂肪餌負荷マウス
(2)高脂肪餌負荷ラット
(3)高脂肪餌負荷STZラット
(4)高脂肪高果糖餌負荷ラット
(5)各モデルの特徴比較 ― ヒトへの外挿性の評価3.薬効評価法と判定基準
3.1抗肥満薬の評価
3.2薬物投与における注意点
3.3代表的な評価方法と判定基準
(1)自由摂餌法
(2)Pair-feeding法
(3)摂餌制限
(4)判定基準
4.おわりに
第2節 血栓症
1. 塩化鉄傷害血栓モデル
1.1 作製方法
1.2 病態・薬効の評価方法
1.2.1 手技や測定法の注意するポイント
1.3 ヒトとの相違点
1.4 疾患の発現の速さ
1.5 維持方法
1.6 ヒトに外挿できるバイオマーカー
2. 光化学刺激血栓モデル
2.1 中大脳動脈血栓モデル
2.2.1 モデル作製
2.2.2 病態・薬効の評価方法
2.2 大腿動脈血栓モデル
2.2.1 モデル作製
2.2.2 病態・薬効の評価方法
2.2.3 ヒトとの相違点
2.4 疾患の発現の速さ
2.5 維持方法3. AVシャントモデル
3.1 作製方法
3.1.1 シャントの作製
3.1.2 モデル作製
3.2 評価方法
3.2.1 手技や測定法の注意するポイント
3.3 ヒトとの相違点
3.4 疾患の発現の速さ
3.5 維持方法4. マウス肺塞栓モデル
4.1 作製方法
4.2 評価方法
4.2.1 手技や測定法の注意するポイント
4.3 ヒトとの相違点
4.4 ヒトに外挿できるバイオマーカー
第3節 2型糖尿病
1. 2型糖尿病のモデル動物
1.1 2型糖尿病の病態
1.2 2型糖尿病モデル動物
1.2.1 自然発症型モデル
(1)ob/obマウス
(2)db/dbマウス
(3)KK/Ayマウス
(4)Zucker fattyラット, Zucker Diabetic fattyラット
(5)GKラット
(6)耐糖能障害サル
1.2.2 誘発型糖尿病モデル
(1)高脂肪食負荷モデル(DIOモデル)
(2)NA/STZモデル
2. 薬効評価方法
2.1 血糖値測定法
2.2 糖負荷試験
2.3 正常血糖-高インスリンクランプ試験
3. 対照薬の評価結果
第4節 過活動膀胱
1.背景
2.評価方法
2.1 シストメトリー法(CMG: Cystometogram)
2.2 Frequency Volume Chart (FVC)
3.病態モデル
3.1 脳梗塞モデル(ラット)
3.2 下腹神経切断モデル
3.3 シクロフォスファミド(Cyclophasphamide: CYP)誘発頻尿モデル(ラット)
3.4 酢酸誘発頻尿モデル(ラット,モルモット,イヌ,ネコ ほか)
3.5 膀胱出口狭窄モデル(Bladder outlet obstruction:BOO)(ラット,モルモット)
4.まとめ
第5節 過敏性腸症候群
1. 消化管における知覚神経
1.1 消化管神経叢
1.2 知覚神経ネットワーク
1.3 内臓知覚の発現メカニズム
1.4 内臓痛覚の定量
2. 病態モデル作製とその特徴
2.1 ストレス誘発内臓痛覚過敏モデル
2.1.1 実験動物
2.1.2 拘束ストレス負荷
2.1.3 内臓痛覚過敏
(1)バルーン作製
(2)CRDによる内臓痛測定
2.1.4 化合物の評価と陽性対照薬
2.2 腸管炎症を利用した内臓痛覚過敏モデル
2.2.1 実験動物
2.2.2 消化管炎症の惹起
(1)炎症惹起
(2)TNBS溶液と用量
2.2.3 内臓痛覚過敏
(1)バルーン作製
(2)CRDによる内臓痛測定
2.2.4 化合物の評価と陽性対照薬
3. 実験モデルの特徴
3.1 拘束ストレス誘発内臓痛モデル
3.1.1 病態発現とその持続
3.1.2 内臓痛発現メカニズム
3.2 TNBS誘発内臓痛モデル
3.2.1 病態発現とその持続
3.2.2 内臓痛発現メカニズム
4. ヒトの病態と動物モデル
5. ヒトに外挿可能なバイオマーカー
5.1 消化管運動
5.2 内臓知覚過敏
5.3 イメージング