◇ 第1章: 各分析機器/装置の使用テクニックと最適な手法選択のコツ ◇
第1節 表面プラズモン共鳴現象を利用した匂いセンサシステム
1. 表面プラズモン共鳴
2. SPR法による匂い分子の検出
第2節 ガスクロマトグラフ
1項 におい嗅ぎGCの使用テクニック及びその適しているケース
1. GC/O分析について
(1)AEDA法[Aroma Extract Dilution Analysis]
(2)Charm法[Charm analysis]
(3)Osemegram法
(4)多人数嗅ぎGC/O
(5)複合臭評価のための応用テクニック
2.GC/O分析のコツ
2.1 前処理
(1)溶媒抽出法・蒸留法
(2)ヘッドスペース(HS)法
(3)MMSE[Monolithic Material Sorptive Extraction]
6,,7,8)
(4)SPME[Solid Phase Micro Extraction] 9)
(5)HSSE[Head Space Strieber Extraction]
10)
2.2 GC/O装置や分離カラム選択のポイント
2.3 鼻での評価時のポイント
3.GC/O分析例
3.1 機器梱包用ケース内の樹脂からの揮発成分分析例
3.2 柔軟仕上げ剤で洗濯した衣類の香気成分
2項 ヘッドスペースGCの使用テクニック及びその適しているケース
1. ヘッドスペース
2. ヘッドスペース法の操作手順
2.1 第一段階(気化法)
2.2 第二段階(捕集法)
2.3 第三段階(脱着法)
2.4 第四段階(導入法)
3.ヘッドスペースGC(HS-GC:head space gas chromatograph)
3.1 熱脱着コールドトラップ法GC
3.2 ストリップ(パージ) コールドトラップ法GC
4. ヘッドスペース法の利用例
4.1 製品中のにおい
4.2 天然物中のにおい
4.3 空間に漂うにおい
3項 スニッフィングGC法が適しているにおい分析のケース
1.におい分析の難しさ
2.悪臭成分の分析
2.1 パネラー
2.2 廃ポリエチレンの分析例
2.3 閾値の検定
3.香気成分の分析
3.1 キンモクセイ精油の分析
3.2 フレーバーの分
第3節 検知管法
1. 使用テクニック
1.1 検知管法とは
1.2 検知管法の概要
(1) 真空法ガス採取器
(2) 連続吸引法(エアーサンプラ)
(3) 検知管
2. 検知管法が分析法として適している臭気・物質とは?
2.1 真空法
2.2 連続吸引法
3.真空法ガス採取器と試料濃縮用注射針を用いた臭気分析
3.1 試料濃縮用注射針とは
3.2 試料濃縮用注射針が分析法として適している臭気・物質とは?
第4節 におい識別装置法
1項 テクニック
1.におい識別装置とは
2.におい識別装置を用いたにおいの評価の考え方
3.においガス作製におけるテクニック
2項 においセンサー法が分析法として適している(臭気・物質)とは?
1.におい識別装置が得意とする評価内容
2.におい識別装置によるにおいの表現方法
2.1 主成分分析方法
2.2 絶対値表現解析方法
2.3 偏位臭マップ法
3.におい識別装置の運用例
第5節 においに寄与する極微量成分の分析技術とその活用法 1. 2次元GCの概要
1. 2次元GCの概要
2. ハートカット2次元GC-MS (GC-GC-MS)
3. 1次元2次元切替GC-MSと同時検出
4. 1次元2次元切替GC-O/MSとGC分取
5. 包括的2次元GC-MS(GC×GC-MS)
第6節 電子嗅覚システムによるにおいの品質管理
1. センサーアレイシステム
1.1 装置の概要
1.2 解析手法
1.3 事例〜HDPEペレットのにおいの管理2. 超高速GCシステム
2.1 装置の概要
2.2 解析手法
2.3 事例 〜 ミックスナッツの官能的品質と酸敗の管理
◇ 第2章: においの官能評価の手順とパネルの選定/教育 ◇
第1節 においの評価項目の多様性と製品開発
1.色彩で表現する
2.共感覚的に表現する
3.感嘆詞で表現する
第2節 パネル選定・管理と検査精度を落とさないためのコツ
1.パネルの管理
1.1 パネルの条件
1.2 パネルの人選と人数
1.3 パネルに対する注意事項
1.4 パネルの訓練期間
2.使用器具・機材の管理
2.1 注射筒の取扱い
2.2 無臭空気の供給
2.2.1 におい袋について
2.2.2 ポンプと活性炭槽の管理
3. 結果の妥当性の確認方法
3.1 三点識別法(triangle test)3)について
3.2 閾値の確認方法
第3節 においの表現用語設定のポイントとパネルトレーニング
1. 言語を用いてにおいを表現するためのトレーニング法
2. パネルのトレーニング
2.1 専門パネルに必要な能力とトレーニング
3. においの質を表す用語
3.1 一般的な用語
3.1.1 感覚表現用語
3.1.2 知覚表現用語
3.1.3 感情表現用語
3.1.4 印象表現用語
3.1.5 化学的表現用語
3.2 香料業界で用いる専門用語
3.2.1 香料素材を分類した用語
3.3 官能評価法で用いる用語
3.3.1 バイポーラー スケールでの表記
3.3.2 モノポール スケールでの表記
4. においの強度を表す用語
4.1 一般的な用語
4.2 香料業界で用いる専門用語
4.2.1 臭気強度
4.2.2 臭気濃度
4.2.3 臭気指数
4.2.4 快・不快度
4.2.5 香料の香り強度表示法
4.2.6 濃度
4.2.7 拡散性
4.2.8 持続性(残留性、保留性)
4.2.9 広幡性
4.2.10 揮発性(蒸散性)
4.2.11 蒸気圧
第4節 検査精度に関るサンプルの使用・管理での留意点
1. 官能検査がなぜ必要なのか
2. 官能検査で求められる評価とは
3. 官能検査の精度とは
4. 官能検査の精度に影響を及ぼす要因
5. 検査サンプルに関する考慮
第5節 重実際の官能検査実施上の留意点
T型官能検査(分析型官能検査)の注意点
1. 目的の確認
2. 計画のチェック
3. 検査員の矜持
5. 評価項目
6. 環境確認
7. 円卓法
8. 報告
9. 事後管理
◇異常なニオイなどの官能検査
@ 工程由来の異臭について
A 工場外、特に販売現場からの異臭について
U型官能検査(嗜好型官能検査)の注意点
1. テスト計画
2. 対象者の設定
3. テスト規模
4. テスト運営
第6節 臭気の質の変化はどうして起こるのか?
1. 化学反応による臭気の質の変化
1.1 におい分子の化学反応例
1.2 におい分子間の化学反応
1.3 光透過性のある食品包材の臭質変化例
1.3.1 臭気測定用試料のにおいの質の変化について
1.3.2 現場臭気を用いた試料採取後の時間経過と臭気濃度の関係(5)
2. 人間の嗅覚メカニズム起因のニオイの質の変化(6)
2.1 ニオイを知覚する仕組み
2.2 濃度変化によるニオイの質の変化(8)
2.3 濃度変化によるにおいの質が変化する理由
第7節 著作権の都合上、掲載しておりません
第8節 著作権の都合上、掲載しておりません
◇ 第3章: 原材料・最終製品毎みた、においクレームの原因物質と分析技術 ◇
第1節 プラスチック・樹脂
1. におい成分分析法
1.1 におい特性
1.2 揮発性成分回収法
1.3 におい識別法
2. 包材からのにおい成分(異臭)
2.1 低密度ポリエチレン(LDPE)由来のにおい成分
2.2 直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)由来のにおい成分
2.3 ポリプロピレン(PP)由来のにおい成分
第2節 プラスチックフィルム
1.プラスティックフィルムとにおいと人間のかかわり
1.1 においとは(定義と分類)
1.2 透過や遮断が応用される分野と内容
1.3 包装材料中の内容物のにおいの変化
2. 低分子物質がフィルムを透過するメカニズム
2.1 低分子物質がフィルムを透過するメカニズム
2.2 フィルム材料の構造と匂い・ガスの透過
2.2.1 固有の自由体積
2.2.2 結晶性・配向性
2.2.3 ポリマー鎖の剛性
2.2.4 凝集エネルギー密度(CED)
2.3 透過物質(匂い・ガス)の構造と透過
2.4 外部因子の影響 および実際の包装資材の構成と透過
3. におい成分の逸散防止の具体例
3.1 ジュースのプラスチック包装におけるフレーバーの逸散
3.2 清酒の匂いや味覚に影響するポリエチレンの影響
3.3 そのほかの事例
第3節 著作権の都合上、掲載しておりません
第4節 著作権の都合上、掲載しておりません
第5節 著作権の都合上、掲載しておりません
第6節 車室内
1. 車室内のVOCs
1.1 車室内VOCsの測定法
1.2 車室内VOCsの測定結果
2. 部品から放散するVOCs
2.1車室内VOCsの測定法
2.1.1 バッグ法
2.1.2 チャンバー法
第7節 家電(液晶テレビ・レーザープリンター)
1. 試験設備
2. 液晶テレビの評価
2.1 キャニスター捕集-GC/MS(ガスクロマトグラフ-質量分析計)による,におい成分の評価
2.1.1 試験方法
2.1.2 試験結果
@液晶テレビの放散物質の測定結果
A閾希釈倍数(Odor unit)を用いた,におい成分の解析
2.2 におい嗅ぎ-GC/MSを用いた,におい成分の評価
2.2.1 におい嗅ぎ-GC/MSの原理
2.2.2 試験方法
2.2.3 試験結果
3. レーザープリンタの評価
3.1 試験方法
3.2 試験条件
3.3 試験結果
3.3.1 レーザープリンタの放散物質の測定結果
3.3.2 Odor unitを用いたにおい成分の解析
第8節 食品
1. 異臭の発生状況
1.1 検体種別の異臭発生状況
1.2 臭気別の異臭発生状況
2. 異臭原因物質の推定法及びその事例
2.1 異臭原因物質推定試験の流れ
2.2 試験事例
2.2.1 塩素臭
2.2.2 カビ臭
2.2.3 薬品臭
第9節 著作権の都合上、掲載しておりません
第10節 高齢者施設・病院
1. はじめに
2. 医療福祉施設での従事者のにおいの意識
3. 居室・病室のにおいのレベル
4. 居室・病室の主要な臭気成分
5. おむつ交換時の臭気発生量度
6. クレームの原因
第11節 カビ臭
1. 代表的なカビ臭物質と発生のメカニズム
1.1 ハロゲン化アニソール
1.2 ジェオスミンと2-MIB
2. 分析方法
2.1 分析前処理
2.2 臭い嗅ぎGCおよびGC-MS分析
3. 分析例
3.1 木材
3.2 紙
3.3 樹脂
3.4 輸入食品