第1節: 吸入型インフルエンザ治療薬の開発〜プロドラッグ化を活かした事例〜
1.ラニナニビルオクタン酸エステルの創製
1.1 ラニナミビルの創製
1.2 ラニナミビルオクタン酸エステルの発見 〜ラニナミビルのプロドラッグ化
1.3 作用機序に関する考察 〜何故、治療が1回完結なのか?
2.ラニナニビルオクタン酸エステルの薬効プロファイル
2.1 非臨床薬理(in vivo 効果)
2.2 臨床試験
第2節: ミセル化技術を応用したナノカプセルによるDDS技術
1.NANOEGG:atRAの無機塩コートナノカプセル
1.1 無機塩コートナノカプセルの概念と基本構造
1.2 NANOEGG の色素沈着改善効果
2.α-Lipoegg:α-リポ酸のナノカプセル
2.1 α-Lipoeggの基本特性
2.2 ナノカプセル化することで見出されたα-リポ酸の色素沈着治療効果
3.抗炎症剤:グリチルレチン酸の無機塩コートナノカプセル
3.1 抗炎症剤の無機塩コートナノカプセル
4.無機塩コートナノカプセル開発の留意点と今後の展望
4.1 無機塩コートナノカプセルの作製にあたって
4.2 薬理効果解析での注意点
4.3 課題と今後の展望
第3節: PLGAナノスフェアのDDS製剤・医療デバイスへの応用
1.PLGAナノスフェアの調製と実用化のための粉体技術
1.1 PLGAナノスフェアの特徴
1.2 PLGAナノスフェアの調製法と無菌用途への展開
1.3 PLGAナノスフェアの実用化のためのナノコンポジット(複合化)技術
2.PLGAナノスフェア技術を基盤としたDDS研究・実用化例
3.PLGAナノスフェアによる医療デバイスのDDS化
3.1 薬剤溶出型ステント(DES:Drug Eluting Stent)
3.2 NF-κBデコイ核酸のDDS化とバルーンカテーテルへの応用展開
第4節: レシチン化SOD吸入製剤の開発例
1.PC-SODの合成、性質
2.IPF治療薬としてのPC-SODの開発
3.COPD治療薬としてのPC-SODの開発
第5節: 温度感受性リポソームの腫瘍治療への応用例
1.標的指向性リポソーム GLYCOLIPOTMの調製および物性
2.腫瘍ターゲティング機構
3.腫瘍部位への集積
4.シスプラチンの内包化技術の確立
5.抗腫瘍効果
6.副作用の評価
7.おわりに
第6節: MEMSを利用した薬物送達システムの開発事例
1.MEMS
2.MEMSのDDSへの利用
2.1 経口投与
2.2 経皮送達
2.3 体内埋め込み
2.3.1 受動送達システム
2.3.2 能動送達システム
2.4 その他
第7節: 結腸特異的薬物放出技術の開発事例
1.ラクチュロースを利用した結腸特異的薬物放出製剤CODESTMの基本設計
1.1 ラクチュロースの発酵作用をトリガーとした製剤の基本設計
1.2 製剤設計のコンセプト検証
2.CODESTMの薬物放出挙動に及ぼす支配要因
2.1 in vitroにおける薬物とラクチュロースの溶出挙動
2.2 in vivoにおける薬物放出挙動
3.γ−シンチグラフィーによるヒト消化管内挙動評価
第8節: 溶解型マイクロニードルの蛋白医薬DDS製剤への応用
1.MicroHyalaの物性、薬物送達性及び皮膚安全性
1.1 MicroHyalaのデメンション
1.2 MicroHyalaの皮膚内溶解性及び薬物放出性
1.3 MicroHyalaの皮膚挿入性及び薬物送達性
1.4 MicroHyalaの機械的強度
1.5 MicroHyalaの皮膚安全性
2.溶解型マイクロニードルのペプチド・蛋白性薬物DDS製剤への応用
2.1 インスリン封入マイクロニードル製剤
2.2 エキセンディン-4先端部封入マイクロニードル製剤
第9節: バリアフリー新剤形,易服用医薬品ゼリーキット剤(GT剤)の開発事例
1.GT剤誕生の背景
2.従来新剤形の問題点
2.1 口腔内崩壊錠
2.2 経口ゼリー剤
2.3 経口フィルム剤
3.GT剤の原理,服用方法と特徴
3.1 GT剤の原理
3.2 GT剤の服用方法
3.3 GT剤の簡易製剤としての魅力
3.4 安定性(溶出性)
3.5 ゼリーとOBは薬物への安定性面で影響無し
3.6 OBの組成による溶出性の制御も可能
3.7 弱シール設計
3.8 合剤設計の対応
第10節: 超音波を利用したDDSの開発
1.超音波造影剤について
1.1 第一世代超音波造影剤(レボビスト)
1.2 第二世代超音波造影剤(ソナゾイド)
1.3 超音波造影剤の今後
2.超音波を利用した薬物・遺伝子デリバリー
2.1 超音波薬物デリバリー
2.2 超音波抗原デリバリー
2.3 超音波遺伝子デリバリー
第11節: マクロファージを標的としたDDS技術
1.動脈壁マクロファージを標的とするDDS
2.肺胞マクロファージを標的とするDDS
3.肺胞マクロファージによる捕捉を回避するDDS
3.1 インスリンの経肺吸収を指向したDDS
3.2 抗菌薬の肺粘液層滞留性の向上を指向したDDS
第12節: 超臨界技術を用いたDDS技術の開発
1.実用化された超臨界流体技術
2.超臨界二酸化炭素を用いた微粒子製造
3.超臨界二酸化炭素を利用したナノ・マイクロ複合微粒子
4.まとめ
第13節: 糖鎖高分子を用いたDDS開発事例
1.DDSへの糖鎖応用の現状と可能性
2.糖鎖結合高分子を用いたDDSの可能性
3.PV-SugarのDDS実用例
3.1 肝ターゲティング造影剤としての応用
3.2 肝ターゲティングDDS剤としての応用
4.総括
第14節: ドラックデリバリーコンタクトレンズの開発例
1.ソフトコンタクトレンズの歴史
2.CLの機能
3.使い捨てSCLの普及
4.眼科疾患治療とドラックデリバリーSCL
5.市販のSCLからの薬物放出
6.DDS-SCLという発想
7.DDS-SCLの開発
7.1 SCLの架橋濃度の影響
7.2 ホスト−ゲスト比率の影響
8.まとめ
第15節: 新規溶融コーティング法を用いたDDS製剤の開発事例〜テオフィリン徐放性ドライシロップの調製〜
1.製剤コンセプトの確立
1.1 核粒子の調製
1.2 微粒子の溶融コーティング
1.3 ビーグル犬を用いた薬物動態の確認
2.スケールアップに伴う処方改良
2.1 静電気対策のための核粒子マトリックス基剤と溶融コーティング用微粉末の見直し
2.2 溶融コーティングのスケールアップ
3.ビーグル犬及びヒトでの薬物動態
3.1 ビーグル犬における血中薬物動態
3.2 健常成人での単回投与試験
第16節: 経口製剤の薬物放出制御技術と活用事例
1.経口投与製剤における薬物放出制御技術
2.放出制御における製剤技術
2.1 膜透過制御型
2.1.1 エチルセルロース
2.1.2 オイトラギットRS
2.1.3 ワックス溶融コーティング
2.2 マトリックス拡散制御型
2.2.1 セルロース系崩壊剤の徐放錠への応用
2.2.2 ワックス溶融法を用いた徐放性顆粒
2.2.3 半固形油性マトリックス(OSSM)を用いた徐放性製剤
2.3 浸食溶解制御型
2.4 浸透圧制御型
3.製品化されている放出型DDS製剤
3.1 ニフェジピンDDS製剤
3.2 モルヒネ硫酸塩DDS製剤
第17節: 熱可逆性ハイドロゲルの開発とDDS・製剤開発への応用
1.昇温時ゲル化型熱可逆性ハイドロゲル
1.1 熱可逆的ゾル-ゲル転移のメカニズム
1.2 メビオールジェル?の生物学的安全性
1.2.1 細菌を用いる復帰突然変異試験
1.2.2 ほ乳類培養細胞を用いる染色体異常試験
1.2.3 モルモット抗原性試験(ASA反応およびPCA反応)
2.熱可逆性ハイドロゲル中の物質拡散
2.1 DNAフラグメントのゲル電気泳動
2.2 疎水性物質のゲル中拡散
2.3 微粒子状物質のゲル中包埋
3.悪性脳腫瘍への抗癌剤DDS
3.1 Doxorubicin(DXR)を徐放する熱可逆ハイドロゲル
3.2 Doxorubicin内包リポソーム (Doxil)を含有する熱可逆ハイドロゲル
3.3 Camptothecin を徐放する熱可逆ハイドロゲル |