第1節 リチウムイオン二次電池用電極スラリーの調整/塗布・乾燥と電極動作の理解
1.スラリーの組成と粘度
2.活物質の表面極性
3.電極スラリーの塗布
4.電極スラリーの乾燥
5.分散状態と電池性能の関係
6.塗布状態と電池性能の関係
第2節 電極スラリー調製におけるぬれの制御と分散安定化
1.電極材料のぬれ性の測定と評価
1.1 ぬれと接触角
1.2 接触角の測定
1.2.1 静滴法
1.2.2 Wilhelmy Plate法
1.2.3 浸透速度法
1.3 固体の表面エネルギーとぬれの評価
1.4 ぬれ性の改善と溶媒の選定
1.4.1 二層分散法
1.4.2 Zismanプロット(臨界表面張力法)
1.4.3 ぬれ包囲線法
1.5 集電体と活物質層の密着性 −バインダーの選定−
2.ぬれ性改善のための電極材料の表面改質
2.1 他物質の表面被覆による改質
2.1.1 界面活性剤やポリマーなどの吸着
(1)界面活性剤の吸着
(2)ポリマーの吸着
2.1.2 ポリマーや無機材料によるカプセル化・マトリスク化
2.2 表面の化学的変化による改質
2.2.1 気相反応法
2.2.2 液相反応法
(1)表面グラフト化
(2)液相酸化
2.3 表面の物理的変化による改質
(1)粗面化法
(2)平滑化法
第3節 LiB /EDLC製造における勘どころ
1.概要
2.蓄電素子でのLiBとEDLC位置づけ
3.LiB電池、EDLCの基本構成と外観形状、電極構成
4.各種電極材料と代表的な電極製造工程
5.電極製造工程と遠赤外線乾燥工程(勘どころ)
6.大型素子での低抵抗電極の構成とその特性
7.EDLC,LiBの諸特性に及ぼす露点(湿度)、放電率、容量保持率の影響
8.将来展望
第4節 リチウムイオン電池製造工程におけるぬれ性評価
1.ぬれと接触角
2.表面張力
2.1 表面張力
2.2 固体の表面張力
2.3 界面張力
3.接触角と表面張力との関係
4.ぬれの評価技術
4.1 接触角の評価方法
4.1.1 静的接触角と動的接触角
4.1.2 接触角算出の基本的な考え方
4.2 表面張力の評価方法
4.2.1 静的表面張力と動的表面張力
4.2.2 液体の表面張力測定法
4.2.3 固体の表面張力(表面自由エネルギー)測定法
第5節 スプレードライヤによる粒子設計とリチウム電極材への応用
1.スプレードライヤの運転と粒子形状
1.1 運転方法による粒子制御
1.2 運転条件と粒子形状
1.3 乾燥室の形状と乾燥製品
(1)並流型
(2)向流型
(3)混合流型
2.リチウム二次電池の乾燥造粒技術
2.1 正極材 2.2 負極材
2.3 二次電池材料の乾燥造粒技術
第6節 リチウムイオン二次電極用電極材の粒子径制御技術
1.分級機の種類と構造
1.1 半自由渦式分級機
1.2 強制渦式分級機
2.分級に影響を及ぼす因子
2.1 粉体物性の影響
2.1.1 粒子密度
2.1.2 粒子形状
2.1.3 粒子径分布
2.2 ローター回転数と流体流量
2.3 粉体流量
2.4 凝集性
3.微粉領域での高精度分級
第7節 リチウムイオン二次電池電極スラリーの連続混練技術
1.リチウムイオン二次電池の製造プロセスについて
2.電極スラリーの連続混練技術について
2.1 連続式二軸混練機について
2.2 バッチ式混練と連続混練
3.電極スラリーの連続混練検討例の紹介
3.1 負極スラリーの連続混練検討例
3.2 正極スラリーの連続混練検討例
3.3 正極スラリーの連続混練プロセスの安定性
第8節 リチウムイオン電池正極材料スラリー中の粒子集合状態評価
1.実験方法
2.実験結果及び考察
第9節 リチウムイオン電池正極用スラリー条件の最適化と評価法
1.スラリー調製
2.スラリー特性評価
2.1 沈降試験
2.2 流動性評価試験
3.実験結果および考察
3.1 沈降試験
3.2 流動性試験
4.集合状態の予測
第10節 電極スラリーを中心とした塗布と乾燥の基礎理論と定量化
1.はじめに
2.ダイコーティングの基礎理論と定量化
2.1 ダイコーティングの流れ
2.2 表面張力に対するLeeらの考察
2.3 表面張力に対するHigginsとScrivenの考察
2.4 表面張力に対するCarvalhoの考察 =拡張領域=
3.乾燥の基礎理論とシミュレーション
3.1 乾燥の基礎
3.2 拡散係数による層内濃度分布の計算
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