第1節 関節リウマチにおける動物モデルの作製手法
1. II 型コラゲン誘導性関節炎(CIA)
1.1 モデル動物の作製
1.2 CIA マウスの症状,病理,血清抗体価
1.3 ヒトRA とCIA 動物における病態の類似点と相違点
1.4 RA モデル動物から得られた知見
2. 種々の関節炎モデル動物
第2節 動物変形性関節症(OA)モデルの作製法
1. 自然発症型OA モデル
2. 遺伝子組み換えOA モデル
3. 二次性OA
4. 外傷性OA:誘導/侵襲モデル
4.1 外科的誘発OAモデル
4.2 DMM モデル
4.3 化学的誘発OAモデル
5. 非侵襲性OA モデル
5.1 非侵襲的機械的荷重適用マウスOA モデル
5.2 繰返し負荷OA モデル
5.3 シングルインパクト損傷OA モデル
5.4 エクササイズOA モデル
5.5 肘関節負荷OA モデル
5.6 下顎関節の負荷OA モデル
第3節 多発性硬化症における動物モデルの作製手法
1. 多発性硬化症
2. EAE
2.1 EAEの起源
2.2 EAEの病態
2.3 再発寛解型EAE
2.4 慢性型EAE
2.5 二次進行型EAE
2.6 ターゲットEAE
2.7 トランスジェニックマウスを用いたEAE
2.8 EAE の問題点
3. ウイルス感染モデル
4. 化合物による脱髄の誘導
第4 節 著作権の都合上、掲載しておりません
第5節 アトピー性皮膚炎における動物モデルの作製手法
1. 掻痒と皮膚炎
1.1 マウスの掻破行動
1.2 掻破行動の種類
2. 掻破行動の測定
2.1 掻破行動の測定
2.2 皮膚炎発症NC/Nga マウスの掻破行動
2.3 皮膚炎発症NC/Nga マウスを用いた掻痒評価
3. 掻破行動誘発因子
3.1 NC/Nga マウスにおけるIL-31 の発現
3.2 IL-31 と掻破行動の関係
3.3 IL-31 受容体α(IL-31RA)発現と掻破行動の関係
4. IL-31 誘発掻破行動
4.1 IL-31 誘発掻痒発現(単回投与)
4.2 IL-31 誘発掻痒発現(反復投与)
5. 痒覚過敏の発現
5.1 IL-31 と痒覚過敏
5.2 IL-31 誘発痒覚過敏
6. IL-31 誘発掻痒に対する薬物評価
6.1 予防試験
6.2 治療試験
6節 著作権の都合上、掲載しておりません
第7節 関節リウマチにおける最新メカニズム,創薬応用と動物試験評価指標
1. 自己免疫の機序
1.1 シトルリン化抗原 1.2 B 細胞によるRA 病態形成
2. 炎症の機序
2.1 滑膜炎
2.2 T 細胞による病態形成
3. 関節破壊の機序
3.1 MMPs による軟骨破壊
3.2 破骨細胞による骨吸収の促進
3.3 炎症性サイトカインによる骨形成の抑制
4. 創薬応用と動物試験の評価指標
4.1 炎症性サイトカインを標的にした製剤
4.2 T 細胞を標的にしたアバタセプト
4.3 B 細胞を標的にしたリツキシマブ
4.4 JAK を阻害する低分子化合物
4.5 動物試験の評価指標
第8節 骨粗鬆症の動物モデルと最近の骨粗鬆症薬開発
1. 骨粗鬆症動物モデルの概説
2. 卵巣摘除による骨粗鬆症モデル動物
3. 精巣摘除による骨粗鬆症モデル動物
4. 老化による骨粗鬆症モデル動物
5. 不動化による骨粗鬆症モデル動物
6. 遺伝子変異による骨粗鬆症モデル動物
7. 薬剤による骨粗鬆症モデル動物
8. 最近の骨粗鬆症薬開発
第9節 炎症性腸疾患における最新メカニズム,創薬応用と動物試験の評価指標
1. 炎症性腸疾患の病態メカニズム
1.1 炎症性腸疾患の遺伝学的素因
1.2 炎症性腸疾患の環境因子
1.3 炎症性腸疾患と腸内細菌
1.4 炎症性腸疾患の免疫学的異常
2. 炎症性腸疾患の最新メカニズム
2.1 炎症性腸疾患とマトリックスメタロプロテアーゼ
2.2 炎症性腸疾患と血液凝固・線維素溶解系
第10節 多発性硬化症の最新メカニズム,創薬への応用と動物試験の評価指標
1. 多発性硬化症
1.1 概説
1.2 疫学
1.3 経過による分類
1.4 病理
1.5 症状
1.6 病態,病因
2. 多発性硬化症の治療薬
3. 多発性硬化症のメカニズムと治療薬開発への応用
3.1 Th17 細胞
3.2 T 細胞の中枢神経系への侵入
3.3 家族性MS
3.4 二次進行型多発性硬化症
3.4.1 Eomes
3.4.2 RGMa
第11節 眼炎症疾患の動物モデル 〜結膜炎とぶどう膜炎〜
1. 実験的アレルギー性結膜炎
1.1 基本事項
1.2 誘導法
1.3 評価法
2. 実験的ぶどう膜炎
2.1 実験的ぶどう膜炎の種類
2.2 自然免疫が主に関与する系
2.3 獲得免疫が主に関与する系
第12節 肺線維症における最新メカニズム,動物実験と臨床への応用
1. IPFの肺線維化進展のメカニズム
2. IPFと炎症
3. 遺伝子改変モデルの作製技術
4. 動物実験による特発性肺線維症におけるIL-18の機能解析
5. Th2サイトカイン依存性のマトリセルラー蛋白;ぺリオスチンのIPFにおける役割
第13節 腎炎・血管炎の最新メカニズム,創薬への応用と動物試験の評価指標
1.血管炎とは
2.血管炎の発症機序
2-1. 血管炎のバイオマーカーANCAの好中球の標的分子と炎症惹起
2-2. 好中球細胞外トラップ(Neutrophil Extracellular Traps;
NETs)のかかわり
3.標的分子の好中球MPOのエピトープ
4.認識部位
5.認識モデリング
5-1. MPO分子3次元立体構造上のエピトープの分布
5-2. 相互作用に関与していると予想される残基
6.新バイオマーカーによる評価
6-1. MPO-ANCAの糸球体血管内皮細胞に対する影響
6-2. 抗Moesin抗体の発見 |