第1節 新規細胞およびその作製・分離・取得技術に関する特許戦略
1.特許審査上の取り扱い
1.1 用語
1.2 物の発明
1.2.1 物の発明について
1.2.2 生物学的材料の寄託及び分譲
1.3 クレームにおける類型ごとの特定方法について
1.4 発明該当性について
1.5 新規性について
1.6 進歩性について
2.事例
2.1 融合細胞
2.2 脱分化細胞
2.3 形質転換体
2.4 その他細胞(遺伝子工学以外の手法によるもの)
2.5 その他(方法の発明など)
第2節 細胞培養に用いる培地・添加剤・培養条件に関する特許戦略
1.仮想事例
2.検討に必要な視点
2.1 事業の視点
2.2 技術の視点
2.3 法的な視点
2.4 組み合わせ点
(1)非ヒト由来原料の使用
(2)非ヒト細胞の使用
(3)将来の設計変更
3.発明のカテゴリー
3.1 「物」と「方法」
(1)侵害発見の容易性(一般論)
(2)侵害発見の容易性(例外)
(3)間接侵害
3.2 「製造方法」と「単純方法」
(1)製造物に対する権利行使
4. 用途発明
(1)公知の因子を含む培地
(2)公知の因子を含む添加剤
(3)国による違い
5. 効果の主張
(1)適切な比較例の設定
(2)特許出願書類に明記されていない効果の主張
6. 複数の工程
(1)一部の工程の国外での実施
(2)複数の事業者による分担
第3節 細胞改変・分化制御技術に関する特許戦略
〜技術動向・特許出願動向と問題点考察
1.細胞改変・分化制御技術
1.1 細胞
1.2 細胞改変・分化制御技術の開発状況
1.3 細胞改変・分化制御技術
2.細胞改変・分化制御技術に係る特許出願動向(日本)
2.1 出願人動向
2.2 企業別出願動向
2.3 大学、公的研究機関別出願動向
3.細胞改変・分化制御技術に係る特許登録動向(日本)
3.1 出願人、特許権者分類および出願、登録件数
3.2 出願年度および登録状況
3.3 審査請求から登録までに要する時間
4.出願・登録案件の技術動向(日本)および今後の予測
4.1 登録案件の技術動向(日本)
4.2 今後の技術予測
5.問題点
6.特許戦略
第4節 細胞改変・細胞分化制御技術に関する特許戦略
〜医療行為と特許取得の仕方(クレームドラフティング)の観点から
1.はじめに
1.1 細胞改変・細胞分化制御技術の位置付け
1.2 細胞改変・細胞分化誘導に関する技術開発と特許
2.医療行為に関する発明の特許性
2.1 日本・米国・欧州における医療行為に関する発明の取扱い
2.2 細胞改変・細胞分化制御技術の医療行為における位置付け
3.細胞改変・細胞分化制御技術に関する戦略的な特許の取り方(クレーム・ドラフティング)
3.1 クレーム・ドラフティングの基本的な考え方
3.2 クレームドラフティングの例
4.小括
第5節 細胞保存技術(機器・保存液)に関する特許戦略
1.細胞保存技術
1.1 細胞保存液
1.2 細胞保存用装置
1.3 細胞保存方法・その他
2.細胞保存技術についての特許戦略
2.1 特許戦略の考え方
2.2 出願戦略
第6節 細胞足場の素材、構造・形態に関する特許戦略
1.細胞足場の素材、構造・形態に関する発明の特許出願とノウハウとの切り分け
2.細胞足場の素材、構造・形態に関するノウハウの秘匿
3.細胞足場の素材、構造・形態に関する出願戦略
4.まとめ
第7節 再生医療への細胞足場応用に関する特許技術
1.細胞足場に関する国際特許分類
2.細胞足場に関する特許の状況
3.細胞足場の各材料に関する特許技術
3.1 再生医療において細胞足場の素材として用いられている生分解性材料
3.2 ポリグリコール酸
3.3 ポリ乳酸
3.4 ポリエチレングリコール
3.5 ポリカプロラクトン
3.6 β−リン酸三カルシウム(β−TCP)
3.7 コラーゲン
3.8 ゼラチン
3.9 アルギン酸
4.結語
第8節 遺伝子・細胞治療技術としての特許戦略
1.ゲノム編集技術の概要
1.1 第一世代:ZFN
1.2 第二世代:TALEN
1.3 第三世代:CRISPR-Cas9
1.4 各世代の技術比較
2.ゲノム編集技術に関する特許
2.1 第一世代:ZFN
2.2 第二世代:TALEN
2.3 第三世代:CRISPR-Cas9
3.ゲノム編集技術を用いた遺伝子・細胞治療技術に関する特許戦略
4.小括
第9節 細胞の輸送・パッケージ技術に関する特許戦略
1.再生医療における細胞輸送の現状
1.1 再生医療等製品の開発状況
1.2 再生医療等製品における細胞輸送・パッケージ技術の実態
1.3 細胞輸送サービス
1.4 細胞輸送・パッケージ技術の課題
2.細胞輸送・パッケージに係る特許戦略
2.1 J-TEC
2.2 テルモ
2.3 メディパルグループ
2.4 日立グループ
2.5 カネカグループ
2.6 サンプラテック
2.7 スギヤマゲン
2.8 タキゲン
2.9 その他の企業
2.10 小括
第10節 再生医療における治療方法の権利化と知財戦略
1.はじめに:再生医療における治療方法
2.再生医療の治療技術の知財概論
3.日米欧等における治療技術の特許戦術において留意すべき各種制度
4.再生医療の治療方法の特許化の特殊論点〜規制を想定した戦略
第11節 国内外の特許出願傾向と今後とるべき戦略
1.はじめに:再生医療技術の特許出願傾向
2.総論:技術別分野に分けることの意義
3.各論
3.1 細胞初期化技術
3.2 コア技術
3.3 諸外国の様相
4.とるべき戦略
第12節 細胞輸送・保管中のための極低温・定温管理技術
1.細胞保管
1.1 細胞バンクにおける細胞保管
1.2 自家移植製品における保管
1.3 同種(他家)移植における保管
2.細胞の管理
2.1 試料採取から始まる検体管理
2.2 RFIDによる検体管理の実践
2.3 作業工程管理を含めたラボ情報管理システム(LIMS)の応用
3.再生医療等製品のための輸送
3.1 ドライアイス輸送
3.2 定温管理輸送
3.3 液体窒素輸送容器 ドライシッパー構造
第13節 細胞の挙動観察および培養液交換技術の開発
1.細胞の挙動観察を可能にする自動培養装置の規格および求められる条件
2.自動培養装置による培養細胞の毒性評価
3.自動培養装置を用いた細胞のタイムラプス観察
4.顕微鏡上で使用可能な小型の自動灌流培養装置
5.小型の自動灌流培養装置を用いた最近の研究
第14節 細胞治療・再生医療用細胞を生産するバイオリアクター開発の最前線
1.バイオリアクターとは?(フラスコ培養との違い)
2.動物細胞培養用バイオリアクターの種類・現状
3.動物細胞培養用バイオリアクターの課題(微生物培養のように出来ていないこと)
4.動物細胞培養用バイオリアクターの将来技術展望
第15節 3次元培養による細胞の大量培養技術開発の最前線
1.CELLFLOATシステムによるiPSスフェロイド培養
2.CELLFLOATシステムによるiPSスフェロイドの独自の継代システム
3.CELLFLOATシステムによるiPS細胞の大量培養
3.1 大量培養のしくみ
3.2 大量培養の実施例
第16節 画像を用いた細胞の非侵襲品質解析技術
1. 細胞製造における非破壊的細胞品質評価
1.1 細胞の製造工程において求められる非破壊的品質評価
2. 培養工程管理における細胞画像情報の有効性
2.1 「目を向ける=撮影」技術の理解
2.2 「見極める=認識」技術の理解
2.3 「判断する=評価」技術の理解
3. 培養工程の安定化のための品質管理
3.1 細胞形態情報解析
3.2 細胞形態情報解析を用いた間葉系幹細胞の早期品質予測
第17節 細胞シートおよび作製用培養基材の開発動向
1.温度応答性培養基材と細胞シート
2.温度応答性培養基材の開発動向
2.1 電子線照射グラフト重合を利用した第一世代温度応答性培養皿
2.2 精密重合法で作製した温度応答性高分子ブラシ型培養表面
2.3 細胞シート剥離を加速化させる温度応答性培養基材
2.4 生理活性分子を導入した温度応答性培養基材
2.5 生体模倣型細胞シート作製のためのパターン化温度応答性培養基材
2.6 温度応答性培養基材の量産化に向けた簡便な作製法
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