第1節 コーティング液の材料設計にかかわる界面化学とレオロジーの制御
1. 微粒子の濡れ性と分散系の粘度挙動
1.1 濡れ性と分散性
1.2 分散工程と分散系の粘度変化
2.ナノ粒子分散系のダイラタント流動と塗布性
2.1 ナノ粒子分散系の特異なレオロジー挙動
2.2 法線応力効果と塗布性
3.分散系の伸長流動とタック
3.1 伸長粘度
3.2 微粒子分散系の伸長粘度
3.3 タック
3.4 印刷インキにおける実用的タック測定
4.レベリングとチクソトロピー
4.1 レベリング
4.2 レベリングに対するチクソトロピーと降伏応力の影響
5.ナノファイバー分散系における配向効果とレオロジー測定
5.1 カーボンナノファイバー分散系における逆チクソトロピー
5.2 カーボンナノファイバー分散系における非線形粘弾性挙動の測定
第2節 塗布・コーティングにおける塗膜の内部応力に起因する欠陥とクラック対策
1.内部応力とは
2.身近な内部応力のはなし
2.1 割れと内部応力
2.2 内部応力が有用に機能する事例
3.塗膜の内部応力の発生機構
3.1 焼付け塗料の場合
3.2 常温硬化、常温乾燥塗料の場合
3.3 付着性に関する経験則
4. 内部応力の支配要因
第3節 塗工品質を高めるポンプの選び方
1.スムーズフローポンプ
1.1 ポンプ構造
1.2 スムーズフローポンプの特長
1.2.1 ポンプ効率
1.2.2 再現精度
1.2.3 脈動率
1.2.4 長期安定性
1.2.5 リーク極小
1.2.6 完全密閉
1.2.7 流体の物性変化なし
1.2.8 耐摩耗性
1.2.9 クリーン
1.2.9 メンテナンス性
1.2.10 ポンプ起因の発泡なし
2.ダイコーティングにおける回転式ポンプの問題解決事例
2.1 横だん
2.2 塗工液の変質
2.3 ナノ粒子によるポンプ故障
2.4 摩耗による性能低下
2.4 ポンプ由来の異物混入
2.5 ポンプ起因の発泡
3.小流量域での送液と残留エアの影響
第4節 エアスプレーガンにおける微粒化制御方法
1.エアスプレーガンの特徴
2.エアスプレーガンの構造と使い方
2.1 ハンドスプレーガン
2.2 オートスプレーガン
3.霧化頭の構造と特徴
4.エアスプレーガンの微粒化メカニズム
5.塗装条件とパターン形状の関係
6.微粒化の調整方法
6.1 微粒化の評価方法
6.2 粒子径の調整方法
7.良い塗面の作り方
第5節 精密カーテンコーティングにおける液体膜の流れについて
1.回転ローラーに架橋した液膜上の波
2.液膜に現れる波
2.1 高落下液膜(d ≫ Lvar):実験1
2.2 低落下液膜(d 〜 Lvar):実験2
3.液膜破れの伝播
4.液面に架橋した液膜
第6節 有機チタンオリゴマー化合物を利用した表面処理と用途展開
1.有機チタン化合物の種類と反応性
2.チタンアルコキシドモノマーとオリゴマーの成膜性
3.高屈折率膜形成材料への応用
4.密着性向上剤(プライマー)としての応用
第7節 コーティング工程におけるゴミ・異物の対策
1.会社の痛みの「見える化」と共有化
2.気流の「見える化」
3.浮遊ゴミの「見える化」
3.1 HIDライトによる浮遊ゴミの「見える化」
3.2 グリーンレーザーシート光源による浮遊ゴミの「見える化」
3.3 粗粒子パーティクルセンサーによる浮遊ゴミの「見える化」
4.落下ゴミや付着ゴミの「見える化」
4.1 LEDライトによる「見える化」
4.2 ラベル用紙による「見える化」
4.3 ダストサンプラーによる「見える化」
5.塗工剤中のゴミの「見える化」
6.対策事例
6.1 原則1:工程内にゴミを持ち込まない。
6.2 原則2:ゴミを発生させない。
6.3 原則3:ゴミを堆積させない(清掃)
6.4 原則4:ゴミを除去する。
第8節 塗膜の測定と乾燥挙動解析
1.塗膜乾燥時の塗膜状態測定
1.1 塗膜粘度の経時測定
1.2 塗膜面性と内部流動の同時測定
1.2.1 塗膜面性の測定
1.2.2 塗膜内部流動の経時測定
1.2.3 塗膜面性と内部流動の比較
2.塗膜乾燥を対象にした数値解析
2.1 乾燥中のナノ粒子の成分偏析
2.2 塗膜のレベリング過程解析
2.3 マランゴニ流れによる乾燥ムラ
3.おわりに
第9節 塗料・塗膜の物性と評価方法
1.塗料の評価方法
1.1 粘度測定
1.2 粘弾性測定
1.3 表面張力測定
2.成膜過程の評価方法
2.1 動的粘弾性測定
2.2 剛体振り子物性試験(FDOM)
3.塗膜の評価方法
3.1 引っ張り試験
3.2 硬度試験
3.3 付着性試験
3.4 粘弾性測定
3.5 TMA(熱機械分析)
3.6 塗膜の表面形状(粗度測定)
4.物性の活用事例
4.1 塗料の攪拌
4.2 ロールコーター塗装のピックアップ性
4.3 ローラー塗装時の塗装感
4.4 スプレー塗装時の微粒化
4.5 レベリングとたれ
4.6 耐擦り傷性、チッピング性
4.7 塗膜のわれ
第10節 動的粘弾性測定によるペーストの分散性評価
1.粒子分散サンプルの分散特性の評価について
2.動的粘弾性測定による分散性評価
2.1 ペーストサンプル評価用粘弾性測定装置
2.2 粘弾性測定の概要
2.3 ひずみ分散測定による均一/不均一分散特性の評価
2.4 ひずみ分散測定による大変形時における分散特性の評価
2.5 周波数分散測定と長期分散特性の評価
2.6 時間分散測定と分散特性の評価
第11節 高周波誘電・マイクロ波によるシート、薄膜、成型体表面等の短時間乾燥
1.高周波加熱の原理と特徴
2.高周波誘電加熱とは
2.1 高周波誘電加熱の原理
2.2 吸収電力の計算
2.3 高周波誘電・マイクロ波加熱の特徴
2.4 高周波誘電加熱のメリット
2.5 高周波誘電加熱のデメリット
2.6 高周波誘電の電極構成
2.7 印刷分野で使用される連続式乾燥装置
2.8 印刷分野以外で使用される格子式電極乾燥装置
3.マイクロ波による薄膜シートの加熱
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