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No.2038

カーボンナノチューブ

表面処理・分散技術と複合化事例


■ 執筆者(敬称略) 

名古屋大学 乗松 航 奈良先端科学技術大学院大学 中村 雅一
関西大学 中川 清晴 名古屋大学 松尾 豊
静岡大学 三重野 哲 (株)HSPテクノロジーズ 清水 博
京都産業大学 鈴木 信三 慶應義塾大学 牧 英之
名城大学 丸山 隆浩 静岡大学 永津 雅章
信州大学 太田 和親 (国研)産業技術総合研究所 物部 浩達
東北大学 白須 圭一 東北大学 下位 法弘
静岡大学 井上 翼 東京農工大学 前橋 兼三
東京学芸大学 前田 優 横浜国立大学 大矢 嗣剛
工機ホールディングス(株) 永徳 丈 大阪府立大学工業高等専問学校 野田 達夫
新潟大学 田中 孝明 大阪府立大学 秋田 成司
(株)美粒 中野 満 (国研)物質・材料研究機構 石原 伸輔
名古屋大学 上野 智永 熊本大学 橋新 剛
広島大学 島田 学 東京理科大学 梅村 和夫
九州大学 中嶋 直敏 名古屋大学 西原 大志
山形大学 佐野 正人 電気通信大学 庄司 暁
(国研)理化学研究所 川本 益揮 名古屋工業大学 岸 直希
日本資材(株) 井上 均 千歳科学技術大学 高田 知哉
信州大学 野口 徹 名古屋大学 安坂 幸師
信州大学 夏木 俊明 兵庫県立大学 本多 信一
法政大学 塚本 英明 山形大学 後藤 晃哉
埼玉大学 藤森 厚裕 三洋貿易(株) 池田 純子
名古屋大学 大町 遼 三洋貿易(株) 谷川 和美
昭和電工(株) 石井 伸晃 愛知工業大学 生津 資大
信州大学 清水 雅裕 神戸大学 磯野 吉正
名古屋工業大学 川崎 晋司 新潟大学 月山 陽介
山口東京理科大学 秦 慎一 信州大学 羽二生 久夫

■ 目  次


◇第1章 カーボンナノチューブの特性と作製技術◇

第1節 SiC表面分解を用いたカーボンナノチューブの生成条件
1.SiC表面分解法によるカーボンナノチューブ生成
2.生成条件によるCNT構造の変化
3.CNT長による電気伝導機構の変化
4.SiC表面分解CNT薄膜のキャパシタ特性
 4-1 CNT薄膜電極の作製
 4-2 CNT薄膜電極の電気化学活性化
 4-3 CNT薄膜電極キャパシタセルの性能
 4-4 ラミネート外装キャパシタセルの性能

第2節 液相法によるカーボンナノチューブの新規合成プロセス
1.実験方法
2.結果および考察

第3節 アーク放電法を用いたカーボンナノチューブの合成
1.ナノチューブのアーク合成の歴史
2.アーク合成装置
3.ナノチューブの合成過程
4.アーク合成ナノチューブの性質
5.アーク装置の改良
6.陰極再堆積の回避
7.熱対流を抑えたアーク合成
8.新しいナノチューブのアーク合成

第4節 CVD法による単層カーボンナノチューブの低圧力・低温成長
1.単層カーボンナノチューブ成長と作製温度
2.単層カーボンナノチューブの低温成長
3.単層カーボンナノチューブの低圧力成長

第5節 カーボンナノチューブのマイクロ波加熱による高速合成とその直径の制御
1.マイクロ波加熱を用いたCNT合成法
 1-1 金属錯体法
 1-2 混合法
 1-3 ナノファイバー法
2.生成するCNTの直径に及ぼすNiナノ粒子触媒の直径の影響

第6節 多層カーボンナノチューブの熱処理による構造制御とその材料特性評価
1.熱処理による構造制御
2.MWCNT単体の力学特性
3.MWCNTの線膨張係数

第7節 CNTフォレストからの乾式CNTウェブ紡績
1.紡績性CNTフォレスト
2.CNT乾式紡績現象
3.CNTウェブの利用技術


◇第2章 カーボンナノチューブの分離・精製◇

第1節 アーク放電法による単層カーボンナノチューブの作製と分離精製のキーポイント
1.単層カーボンナノチューブの作製法 -アーク放電法との比較-
 1-1 高温レーザー蒸発法
 1-2 アルコールCVD法とe-DISP法
2.単層カーボンナノチューブの分離精製
 2-1 界面活性剤を用いた水溶液中への分散
 2-2 さまざまな分離精製法
 2-3 二液相法による金属/半導体単層カーボンナノチューブの分離精製と膜作製

第2節 有機溶媒系におけるカーボンナノチューブの分離精製
1.SWNTsの有機溶媒への分散性
2.アミンを用いたSWNTsの分散と分離
3.π電子系化合物を用いたSWNTsの分散と分離

第3節 遠心分離によるカーボンナノチューブの精製
1.CNTの凝集体除去を目的とした遠心分離
2.連続式超遠心機を用いたCNT精製のスケールアップ
3.密度勾配超遠心法を用いたCNTの分離

第4節 カーボンナノチューブの濾過技術
1.カーボンナノチューブの濾過に用いられる濾過膜
2.カーボンナノチューブ懸濁液の濾過過程の解析例


◇第3章 カーボンナノチューブの分散性向上に向けた表面加工処理◇

第1節 カーボンナノチューブの分散プロセスを最適化するためのポイント
1.背景
 1-1 粉砕と解繊の違い
 1-2 分散機の力の方向
 1-3 目に見えない分散の盲点
 1-4 CNTの選択、CNTのスクリーニング
2.暗黒物質との関係

第2節 気相浮遊コーティングプロセスによる被覆カーボンナノチューブの調製
1.気相浮遊コーティングプロセスの原理と装置・方法
2.調製された被覆CNTの性状と被覆の機構

第3節 低圧プラズマによるカーボンナノチュブの表面処理と分散性向上
1.カーボンナノチュブの表面修飾
2.低圧プラズマ表面修飾
 2-1 低圧プラズマの特性
 2-2 低圧プラズマと物質の相互作用
3.低圧プラズマを用いたカーボンナノチュブの表面修飾
 3-1 マイクロ波励起表面波プラズマ装置
 3-2 Ar/O2マイクロ波プラズマを用いたカーボンナノチューブの表面修飾および分散性
 3-3 Ar/H2Oマイクロ波プラズマを用いたカーボンナノチューブの表面修飾および分散性
 3-4 Ar/NH3マイクロ波プラズマを用いたカーボンナノチューブの表面修飾


◇第4章 カーボンナノチューブの分散技術◇

第1節 カーボンナノチューブの分散の重要性と分散手法
1.CNTを分散/可溶化する化学物質および分散法
2.SWNTの局所修飾によるSWNTからのフォトルミネッセンス(PL)の変調
3.金属製SWNTと半導体SWNTの分離
4.複合材料創製
5.CNTを素材とする新しい電池触媒
 5-1 Pt型燃料電池触媒
 5-2 Pt, Irを使用しない電極触媒
6.バイオアプリケーション (CNTとバイオ分子との複合化)

第2節 マイクロ波によるカーボンナノチューブや分散媒の化学修飾
1.カーボンナノチューブの分散と安定化
2.カーボンナノチューブの化学反応と収率
3.化学修飾におけるマイクロ波の役割
4.カーボンナノチューブだけのマイクロ波加熱
5.カーボンナノチューブ欠陥への反応
6.カーボンナノチューブ加熱によるヘモグロビンの変性
7.カーボンナノホーン加熱による分散媒体を経由した反応制御
8.ポリマーCNTコンポジットの物性改良
9.塩化アルカリ金属類の熱酸化触媒作用によるカーボンナノチューブの精製

第3節 分散剤フリーのカーボンナノチューブの高圧解繊分散
1.はじめに
 1-1 分散剤の役目
 1-2 NMPから水系移行
 1-3 界面活性剤の役目と弊害
2.横せん断と縦衝突
 2-1 カーボンナノチューブの不均質性からくる破断
 2-2 装置側の乱れからくるCNTの破断
 2-3 分散剤との関係
 2-4 分散剤フリーとしての横せん断
 2-5 横せん断でも泡はでる
 2-6 意外と気が付かない水の3つの要素

第4節 フラーレンナノ粒子によるカーボンナノチューブの水中分散
1.水中分散性を示すフラーレンナノ粒子
 1-1 フラーレンナノ粒子の調製
 1-2 ナノ粒子の分散安定性
2.フラーレンナノ粒子を用いたカーボンナノチューブの水中分散
 2-1 PC61BM ナノ粒子/SWCNT 複合体の調製
 2-2 分散性の評価
3.水溶性ポリチオフェンとの p/n ヘテロ接合化と光エネルギー変換材料への応用

第5節 ペプチドによるカーボンナノチューブの分散性向上
1.合成ポリペプチドを用いたカーボンナノチューブの分散
2.ペプチドの De Novo デザイン
3.進化分子工学によるペプチドアプタマーの選定
 3-1 ファージディスプレイ法
 3-2 リボソームディスプレイ法

第6節 カーボンナノチューブの分散、および複合材への適用
1.分散におけるCNTの特殊性
2.CNTの分散理論
 2-1 静電反発による分散
 2-2 立体反発による分散
3.他材料との複合化
 3-1 樹脂との複合化
 3-2 粉体材料との複合化
 3-3 粒子分散系との複合化
 3-4 セルロースナノファイバーとの複合化


◇第5章 カーボンナノチューブを利用した機能性材料の開発 ◇

第1節 カーボンナノチューブの解繊と高分子強化フィラーとしての利用
1.CNTのゴム・エラストマー類への解繊・分散
2.弾性混練法により解繊したMWCNT/ゴム複合体の特性とセルレーションモデル
3.セルレーション技術のフッ素ゴムへの応用と油田・ガス田での商品化
4.MWCNTセルレーション技術の樹脂類への応用

第2節 銀ナノ粒子/カーボンナノチューブ新規複合体の開発
1.AgNPs,改質CNTの作製
 1-1 AgNPsの作製
 1-2 改質CNTの作製
  1-2-1 硝酸改質CNT
  1-2-2 リシン改質CNT
2.AgNPs/CNT複合体の作製
 2-1 Two Steps合成法によるAgNPs/CNT複合体の作製
 2-2 硝酸改質CNTを用いる複合体の作製
 2-3 リシン改質CNTを用いる複合体の作製
3.AgNPs/CNT複合体の構造評価
 3-1 透過型電子顕微鏡(TEM)観察
 3-2 X線光電子分光(XPS)分析
4.AgNPs/CNT膜の透過率と表面抵抗率
 4-1 TCF_Ag/CNT膜の作成
 4-2 FE-SEM観察とEDS元素分析
 4-3 膜の透過率
 4-4 表面電気抵抗

第3節 熱間圧延法によるカーボンナノチューブ/アルミニウム基複合材料の作製と性能評価
1.CNT/ Al基複合材料の作製
 1-1 CNT分散液の作製
 1-2 スラリー法によるCNT/ Al基複合材料の作製
 1-3 CNT/ Al基複合材料の圧延加工
2.性能評価
 2-1 CNT分散性評価
 2-2 ビッカース硬さ試験
 2-3 3点曲げ試験結果
 2-4 引張試験結果

第4節 新規表面改質法を用いた有機化カーボンナノチューブによる界面単層膜形成とポリマーナノコンポジット創出
1.実験項
 1-1 試料
 1-2 測定方法
2.結果と考察
 2-1 有機修飾SWCNT界面単層膜の形成
 2-2 有機修飾SWCNT界面単層膜の創出に伴う技術の拡張
 2-3 有機修飾SWCNT界面単層膜の問題を解決する:長鎖ホスホン酸修飾

第5節 カーボンナノチューブ超軽量材料の開発
1.超軽量材料の開発
2.凍結乾燥プロセスによる超軽量材料の配向構造制御
3.超弾性を有する超軽量材料
4.カーボンナノチューブ/カルボキシメチルセルロースナトリウム超軽量材料の作製

第6節 カーボンナノチューブの内部空間を利用した1次元ナノ物質の創製
1.融合反応による1次元ナノ物質の合成
 1-1 フラーレンの融合反応によるCNTへの変換
 1-2 小分子の融合反応によるグラフェンナノリボン合成
 1-3 ポリインの合成
2.選択的な化学結合切断を利用した1次元ナノ物質の精密合成
 2-1 選択的脱ハロゲン化を利用したジアマンタンポリマーの合成
 2-2 芳香族ポリマーの合成とその構造
 2-3 炭素-水素結合の切断を伴うポリチオフェン合成
3.水素結合ネットワークによるCNT内部での1次元ナノ物質創製


◇第6章 カーボンナノチューブを利用したエネルギー材料の開発◇

第1節 気相法炭素繊維系導電助剤の分散特性と電池性能の向上
1.VGCF(R)の代表物性
2.VGCF(R)のLIB用導電助剤としての添加効果
 2-1 LIB用導電材特性比較とVGCF(R)添加基礎概念
 2-2 高電極密度でのVGCF(R)の電極内電解液浸透性改善
3.VGCF(R)のLIB用途への最近の検討状況
 3-1 VGCF(R)とCBとの耐酸化性(正極側電位安定性)
 3-2 VGCF(R)-H/CNT/CB三種導電材
 3-3 Si系高容量負極への適用

第2節 カーボンナノチューブ複合めっき基板の集電体への応用
1.高強度クラッド集電箔
2.電気化学的手法により作製した粗面化集電体
3.カーボンナノチューブ複合めっき膜の創製と集電体への応用

第3節 アルカリ金属ハライド内包カーボンナノチューブの電池電極特性
1.アルカリ金属ハライドのナノ結晶
2.ハロゲン分子内包SWCNTの電極特性
3.アルカリ金属ハライド内包SWCNTの電極特性

第4節 カーボンナノチューブを利用したフレキシブル熱電変換材料の開発
1.熱電変換の原理
2.有機熱電材料の特徴とカーボンナノチューブの有機熱電材料
3.高出力なハイブリッド型CNT熱電材料
4.大気下安定性を有するn型半導体特性のCNT材料

第5節 カーボンナノチューブ紡績糸を利用したフレキシブル熱電素子の開発
1.熱電変換の基本原理とフレキシブル熱電変換材料/素子に対する要求
2.布状熱電変換素子の構造
3.ウェットスピニング法によるCNT紡糸法概要
4.CNT分散法の検討
5.バインダーポリマー量の検討
6.CNT紡績糸のn型ドーピング
7.CNT紡績糸への縞状ドーピングによる布状熱電変換素子の試作と評価

第6節 金属電極を使わない両面に単層カーボンナノチューブ薄膜電極を用いたペロブスカイト太陽電池の開発
1.ペロブスカイト太陽電池の構造の簡略化
2.アノードとカソードに用いられるカーボンナノチューブ電極
3.両面カーボンナノチューブ電極を用いたペロブスカイト太陽電池
4.カーボンナノチューブ電極とドーピング効果
5.両面カーボンナノチューブ電極を用いたペロブスカイト太陽電池のプロセスイノベーション
6.コスト解析


◇第7章 カーボンナノチューブを利用した電子材料の開発◇

第1節 カーボンナノチューブ含有コンポジットの創製とその高導電性材料としての応用展開
1.高分子/CNT 系ナノコンポジット創製の鍵
2.高せん断成形加工法の開発経緯と概要
3.高分子/ CNT 系導電性ナノコンポジット
4.伸縮自在電極の構築に向けた高導電性エラストマーの創製
5.表面コーティング手法による高導電性化
6.階層構造構築による三元系導電性材料の創製

第2節 カーボンナノチューブをテンプレートとした超伝導ナノワイヤーの開発
1.カーボンナノチューブをテンプレートとした超極細超伝導ナノワイヤー開発と量子デバイス応用
 1-1 架橋カーボンナノチューブ上のナノワイヤー成長
 1-2 一次元超伝導ナノワイヤーにおける一次元超伝導特性観測

第3節 高性能ナノカーボン高分子アクチュエータに向けたCNT電極用分散液の開発
1.高性能ナノカーボン高分子アクチュエータ用CNT電極用分散液の開発
 1-1 ナノカーボン高分子アクチュエータ
 1-2 ナノカーボン高分子アクチュエータの高性能化
 1-3 ナノカーボン高分子アクチュエータ用CNT分散液
 1-4 ナノカーボン高分子アクチュエータ用CNT分散液の大量製造と大面積印刷

第4節 半導体型単層CNTを用いたオールカーボン型電界電子放出素子作製とその特性
1.単層カーボンナノチューブの導電性改善による電界電子放出特性の理論的アプローチ
2.半導体SWCNTによるオールカーボン電極作製およびFE特性評価手法
 2-1 分散剤、コート剤の影響
  2-1-1 実験方法
  2-1-2 試験結果
 2-2 バッキーペーパー化
  2-2-1 実験方法
  2-2-2 試験結果
3.FE特性評価
 3-1 半導体型hc-SWCNTのFE特性
 3-2 アニール未処理半導体型SWCNTのFE電流揺らぎ

第5節 電荷1個で動作するカーボンナノチューブメモリデバイスの開発
1.カーボンナノチューブ電界効果トランジスタとメモリデバイスへの応用
2.ナノ浮遊ゲート構造カーボンナノチューブ単電子メモリデバイスの作製
3.ナノ浮遊ゲート構造カーボンナノチューブ単電子メモリデバイスの動作

第6節 カーボンナノチューブ複合紙の開発とエレクトロニクス分野への応用展開
1.カーボンナノチューブ複合紙
2.ペーパートランジスタ
3.熱電発電紙
4.人工物メトリクス認証の認証鍵
5.電磁波シールド紙


◇第8章 カーボンナノチューブを利用したセンサの開発、センシング技術◇

第1節 カーボンナノチューブのセンサへの応用
1.ガスセンサへの応用
2.CNT-FETのバイオセンサへの応用
3.微小力・質量計測への応用

第2節 カーボンナノチューブを超分子ポリマーで被覆した有毒ガスセンサ材料の開発
1.超分子ポリマーの設計と合成
2.超分子ポリマーを用いたSWCNTsの被覆と分散
3.センサの構築と評価
4.半導体分離SWCNTsを用いたセンサの高感度化

第3節 カーボンナノチューブを利用したガスセンサの開発
1.カーボンナノチューブの形態と水素検知特性
2.火山性ガス検知用酸化スズ被覆カーボンナノチューブセンサ

第4節 カーボンナノチューブ分散電極を利用したバイオセンサ
1.カーボンチューブ分散電極の作製方法
2.酵素膜電極の高感度化
3.酵素吸着カーボンナノチューブ分散電極
 3-1 カーボンナノチューブの酵素吸着能
 3-2 高感度過酸化水素センサの開発

第5節 カーボンナノチューブの光応答を用いたナノバイオセンシング
1.DNAを用いたCNT分散液の作製
2.CNTの近赤外吸収スペクトルを用いたナノバイオセンシング
3.CNTの近赤外発光スペクトルを用いたナノバイオセンシング
4.吸収スペクトルと発光スペクトルの違い
5.CNTの蛍光消光現象
6.DNA-CNT複合体のナノ評価
7.キラリティによる応答の違い


◇第9章 カーボンナノチューブを利用した発光・光学材料の開発◇

第1節 カーボンナノチューブの特異な狭帯域熱放射現象
1.研究概要
2.熱励起子放射の特徴
3.今後の展開

第2節 カーボンナノチューブを配向させた紫外・可視・赤外用偏光板の開発
1.光学材料としてのカーボンナノチューブの性質
2.テラヘルツ・赤外領域におけるカーボンナノチューブ偏光板
3.紫外・可視・近赤外領域におけるカーボンナノチューブ偏光板
4.偏光板の開発のためのカーボンナノチューブの配向度・分散評価

第3節 カーボンナノチューブ透明導電膜の特性と作製・低抵抗化技術
1.カーボンナノチューブ透明導電膜の構造と電気伝導
2.カーボンナノチューブ透明導電膜のフレキシブル性
3.カーボンナノチューブ透明導電膜の成膜手法
 3-1 ウェットプロセスによる成膜
 3-2 ドライプロセスによる成膜
4.カーボンナノチューブ透明導電膜の低抵抗化手法
 4-1 キャリアドーピングによる低抵抗化
 4-2 カーボンナノチューブ間の接点抵抗に着目した低抵抗化

第4節 カーボンナノチューブとポリマーとの複合化による透明導電材料の作製
1.透明導電材料に関する理論
2.ポリマーとCNTとの複合化による透明導電材料作製の試みの例
3.ポリマー/CNT透明導電材料作製に際しての各種処理の影響

第5節 カーボンナノチューブへの通電による構造変化と発光のその場TEM評価
1.ナノカーボンを観察するための顕微鏡法
2.その場透過電子顕微鏡法によるナノカーボンの構造と特性の同時評価
3.カーボンナノチューブヒータ上で加熱したシリコンナノ粒子の構造変化
4.カーボンナノチューブへの通電による構造変化と発光


◇第10章 カーボンナノチューブの特性評価技術◇

第1節 カーボンナノチューブの軟X線吸収分光による基礎物性評価
1.XAS分析装置と試料作製
2.VA-MWCNT薄膜のXAS分析
 2-1bVA-MWCNT薄膜のTEY-XASスペクトル
 2-2 VA-MWCNT薄膜の化学状態分析
 2-3 VA-MWCNT薄膜の配向性分析
 2-4 VA-MWCNT薄膜の酸素含有量分析

第2節 カーボンナノチューブの切断、長さ及び直線性の評価
1.カーボンナノチューブの形状測定
 1-1 カーボンナノチューブの形状に関する指標
 1-2 CNT分散状態と分散処理条件がカーボンナノチューブ形状に及ぼす影響
2.ビーズミルによるカーボンナノチューブの切断
 2-1 ビーズミル処理前後のカーボンナノチューブ凝集構造と溶液への再分散性
 2-2 ビーズミル処理によるカーボンナノチューブ形状の変化
 2-3 カーボンナノチューブ形状による導電性への影響

第3節 TD-NMRによるカーボンナノチューブの分散凝集状態の評価および界面特性評価
1.測定原理
 1-1 緩和時間測定による分散凝集状態の評価 比表面積・分散度の比較
 1-2 緩和時間測定による界面特性評価
2.評価事例
 2-1 カーボンナノチューブの最適な分散時間の推定
 2-2 分散剤の最適量評価
 2-3 溶媒種による濡れ性の違いを数値化
 2-4 カーボンナノチューブの純度と緩和時間の関係

第4節 遠心沈降法によるカーボンナノチューブの粒子径計測
1.遠心沈降方式粒子径分布測定法
 1-1 積算沈降法と頻度別沈降法
 1-2 頻度別遠心沈降法の測定装置
 1-3 頻度別遠心沈降法の応用範囲
2.カーボンナノチューブの測定
 2-1 多層カーボンナノチューブ
 2-2 最適な分散処理時間の決定
 2-3 凝集体の精度確認
 2-4 単層カーボンナノチューブ
 2-5 カーボンナノチューブの長さ違いの検出

第5節 単層カーボンナノチューブの強度計測技術
1.実験方法
 1-1 MEMS援用引張試験システム
 1-2 CNTサンプリング技術
2.単層CNTのSEM内引張試験
 2-1 引張試験片
 2-2 引張試験結果

第6節 多層カーボンナノチューブの機械・電気特性評価
1.MWCNTの合成方法
2.MWCNT単体に対する機械・電気特性評価手法
 2-1 機械特性評価法
 2-2 電気特性評価法
 2-3 MEMSデバイスによる機械-電気連成特性評価法
3.MWCNTの機械特性
4.MWCNTの電気特性

第7節 高配向カーボンナノチューブ膜の接触熱抵抗の測定
1.計測装置および方法
2.サンプル
3.計測結果
 3-1 温度計測結果
 3-2 接触熱抵抗の計算


◇第11章 カーボンナノチューブの安全性評価◇

第1節 ナノファイバーの吸音材料としての応用
1.吸音材料の種類と特徴
2.シリカファイバーシートの構造と吸音特性
3.音響モデルを用いたシリカファイバーシートの吸音率解析

第2節 吸音材の吸音率予測手法の開発
1.極細繊維単体の吸音率計算手法
2.極細繊維を含む積層吸音材の計算結果