1節 定量分析におけるクロマトグラム解析でのポイント
1.ピーク測定法
1.1 ピーク高さ測定法
1.2 ピーク面積測定法
2.検量線の作成と医薬品の定量
2.1 内標準法
2.2 絶対検量線法
3.医薬品定量の事例−第17改正日本薬局方収載の医薬品各条より―
2節 医薬品分析におけるHPLCクロマトグラムを公定法から読み解く
1.製造承認書と試験項目
1.1 確認試験で求められる条件
1.2 純度試験で求められる条件
1.3 定量法で求められる条件
2.クロマトグラフィーにおけるパラメータの評価
2.1 分析法バリデーションの分析能パラメータ
2.2 試験項目と分析法バリデーション
2.2.1 確認試験とその評価
2.2.2 純度試験とその評価
2.2.3 定量法とその評価
2.3 HPLCの評価方法
2.4 HPLCにおける頑健性
2.3 システム適合性の意義
3.クロマトグラムの変動や異常
3.1 ベースライン安定性の評価
3.2 ピーク形状
4.クロマトグラムに影響を及ぼす要因
4.1 前処理や測定条件などの影響
4.2 移動相のグレートと添加物の影響
4.2.1 移動相に用いる有機溶媒
4.2.2 移動相に用いる水グレード
4.2.3 移動相に用いる緩衝液
4.2.4 標準物質の存在とその品質
4.3 容器等への分析対象物質の吸着
4.4 カラムが影響因子となる可能性
3節 原薬不純物評価におけるクロマトグラム解析
1.品質の保証
2.不純物とは
3.不純物プロファイル
4.晶析による精製
4.1 晶析
4.2 溶媒の選択
5.不純物の許容量
6.分析による不純物の管理
7.遺伝毒性不純物
7.1 遺伝毒性不純物の分類と管理
7.2 遺伝毒性不純物の評価
7.3 事例と対策
8.安定性
9.安全な医薬品であるために
4節 生薬の確認試験・定量試験とクロマトグラム解析
1.指標成分の選定
1.1 国内の公定書や諸外国の薬局方・それに準ずる基準
1.2 過去の報告等
1.3 選定の際の注意点
2.定性試験(確認試験)
2.1 指標成分の標準品等が入手できる場合
2.2 指標成分の標準品等が入手できない場合
2.3 基原種の差を利用した確認試験の例
3.定量試験
3.1 HPLC測定機器及び測定条件に関する事項
3.2 試料調製に関する事項
3.2.1 試料の粉砕
3.2.2 抽出方法の検討
3.2.3 乾燥減量の測定
3.3 標準品に関する注意点
3.4 定量法を確立する際の注意点
3.5 定量値を比較する際の注意点
5節 HPLCによる光学異性体の分析とクロマトグラム解析
1.HPLCで光学異性体を分析する方法
2.キラル固定相(CSP)
2.1 アミド-尿素・電荷移動型
2.2 ホスト-ゲスト型
2.3 多糖型
2.4 タンパク質型
3.直接法による光学活性な医薬品(原薬)の分析例
3.1 ドロキシドパ(商品名:ドプスR,DOPSR)の分析
3.2 ミリプラチン水和物(商品名:ミリプラR)
3.3 SM-11044
4.光学純度の算出
5.クロマトグラム解析で留意すべき点
6.対掌体の溶出順位を反転させる方法
6.1 逆のキラリティを有する二種類のCSPを使い分ける方法
6.2 移動相組成を変化させる方法
6.3 溶出順位を自在に反転できるCSPの利用
6節 微量成分の構造解析におけるLC-NMRの分析テクニックとクロマトグラム解析
1.LC-NMRが実用化されるに至った技術的背景
2.LC-NMR装置と測定の実際
2.1 on-flow法
2.2 stop-flow法
3.LC-NMRの分析テクニック
3.1 LC-NMRの感度
3.2 LC-NMRの移動相について
4.構造解析法及び解析例
4.1 市販試薬である酢酸ゲラニルに見出された不純物
4.2 LC-NMRによる一般的な解析手順
4.3 Diclofenac sodiumの光分解物
4.4 Long range COSY法の利用
5.LC-NMR-DOSYへの展開
7節 抗体医薬品の不均一性評価におけるHPLCクロマトグラム解析
1.凝集体及びフラグメントの分離
2.荷電状態の変化を伴う不均一性の確認
3.アミノ酸残基の酸化異性体の分離
4.抗体薬物複合体の評価
5.糖鎖構造の違いによる分離
6.逆相クロマトグラフィーによるモノクロナール抗体の分離
8節 HPLCによるタンパク質凝集体の分離分析
1. 既存のアミロイド分離分析技術について
2. 樹脂チューブを分離場とする蛍光検出HPLCによるアミロイドの分離分析
2.1 装置構成(ポストカラム法とプレカラム法)
2.2 原理(流体力学的な分級について)
2.3 ポストカラム法によるリゾチーム凝集体の分離分析
2.3.1 リゾチームをモノマーとするアミロイドの分離・検出
2.3.2 リゾチームをモノマーとするアミロイド伸長反応の経過観察
2.3.3 リゾチームをモノマーとするアミロイドの形成に及ぼす金属イオンの影響29)
2.4 プレカラム法によるアミロイドβ凝集体の分離分析
2.4.1 アミロイドβとアルツハイマー型認知症
2.4.2 アミロイドβをモノマーとする凝集体の分離・検
9節 LC、LC/MS/MSを用いた糖・タンパク質の構造解析
1.タンパク質の構造解析
1.1 タンパク質の全アミノ酸配列分析
1.2 薬物抗体複合体(ADC)の解析
1.3 ジスルフィド結合位置の解析
2.糖鎖構造解析
2.1 オリゴ糖鎖の構造解析
2.1.1 N-グリカンの構造解析例
2.1.2 O-グリカンの構造解析例
2.2 糖鎖結合位置の解析
10節 HPLCを用いた抗体医薬の糖鎖解析
1.HPLCを利用した糖鎖の構造解析の概要
1.1 糖鎖の切り出し
1.2 蛍光標識
1.3 分離および同定
1.4 HPLCデータベース
2.HPLCプロファイリング技術の応用例
2.1 HPLCプロファイリング技術による異性体識別
2.2 抗体医薬品の糖鎖プロファイリング
11節 UPLC ?/MSによるADCの特性解析
1.ADC特性解析のための液体クロマトグラフィー
1.1 超高性能液体クロマトグラフィー(UPLC)
1.2 分離モード
2.リジン結合型ADCの特性解析例
2.1 DAR算出
2.2 結合位置の確認
2.3 結合率の算出
3.Cys結合型ADCの特性解析例
3.1 疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)によるDARに応じたピーク分離
3.2 二次元LC/MSによるピーク帰属と結合位置確認
3.3 サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)とNative MSの組合せによるDAR算出
12節 HPLCと四重極フーリエ変換型質量分析計を用いた核酸医薬の定量分析
1.核酸医薬品の性質
2.MSを用いた定量分析
2.1 四重極フーリエ変換型MS
2.1.1 歴史と原理
2.1.2 特長
2.2 MSを用いた核酸医薬品の定量
2.2.1 採取試料の前処理
2.2.2 分析カラムによる分離
2.2.3 MSでの分離・検出
2.2.4 クロマトグラムの作成
3.核酸医薬品定量の実例
13節 GC‐MSを用いる血漿中オキシステロールの微量定量法とその応用
1.血漿中および細胞中オキシステロールの定量法
1.1 前処理法
1.2 オキシステロールのGC-MS分離分析法
2.オキシステロール定量の応用
2.1 血中オキシステロール定量
2.1.1 バイオマーカーとしての有用性
2.1.2 治療薬の新しい作用の発見
2.2 細胞培養液中のオキシステロール定量による新しい作用の発見
14節 容器包装の溶出物評価
1.分析の概要
2.Extractables & Leachables(E&L)
3.前処理方法
4.測定手法
5.分析事例
5.1 樹脂抽出物のGC/MS分析
5.2 樹脂抽出物のLC/MS分析
5.3 熱脱離GC/MSによる発生ガス分析
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