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◇第1章 ポリマーアロイ/ポリマーブレンドの基礎,メカニズム◇ |
第1節 ポリマーアロイにおける相分離構造の形成メカニズムについて
1.相分離により形成される相構造
2.相分離の初期過程
2.1 核生成と成長(NG)とスピノーダル分解(SD)
2.2 SDの理論
3.相分離の後期過程
2.1 オストワルド熟成(Ostwald ripening)
2.2 粒子合体(Coalescence)
2.3 スピノーダル構造の厚化
第2節 ポリマーアロイの秩序構造形成
1.非晶性ポリマーブレンド
2.結晶性成分を含むポリマーブレンドの秩序構造形成
3.ブロック共重合体のミクロ相分離
第3節 ブロックポリマーの相分離
1.ポ リマーブレンドの相分離について
1.1 熱力学での自由エネルギー
1.2 Flory-Huggins理論による混合の自由エネルギー
1.3 χパラメタ
2. ジブロックポリマーの相分離について
2.1 ポリマーブレンドとジブロックポリマーの相転移
2.2 散乱関数について
2.3 ジブロックポリマーの相転移
2.4 ジブロックポリマーのスピノーダル線
2.5 ミクロドメイン形態を決定する物理的因子
2.6 界面の曲率の影響
3. シミュレーションの可能性
第4 節 分子間相互作用を利用した ポリマーブレンドの相溶性・相構造制御
1.分子間相互作用を利用した相溶性の制御
2.分子間相互作用の調節による相分離構造の制御
3.分子設計に基づく分子間相互作用を利用した相分離構造の秩序制御
第5節 多成分材料・ポリマーの混合と分散・分配の制御技術
1.ポリマーの混合と混合装置
1.1 高分子素材の混合
1.2 高分子素材の混合装置
2.ポリマーの混合過程とメカニズム
第6節 ポリマーの混合におけるトップダウン戦略とボトムアップ戦略
1. トップダウン/ボトムアップ戦略
2. トップダウン(TD)戦略によるポリマーアロイ形成技術の進展
3. ボトムアップ(BU)戦略によるポリマーアロイ形成技術の進展
第7節 結晶性成分を含む多成分多相系高分子の結晶化と高次構造形成
1. ミクロ相分離構造下からの結晶化における相構造変化
2. ガラス状ミクロ相分離内における結晶化
3. 凍結された孤立ドメイン内における結晶化
3.1 孤立ドメイン内における“均一核形成”
3.2 ミクロドメイン内における拘束が結晶化に与える効果
第8節 結晶成分を含むポリマーブレンドの特徴とその評価法
1. 結晶性高分子とポリマーブレンド
1.1 高分子の結晶
1.1.1 結晶構造
1.1.2 融点
1.1.3 一次核生成と二次核生成
2. 結晶性成分を含むポリマーブレンド
2.1 結晶化と相分離
2.1.1 結晶化による相分離の誘発
2.1.2 相分離している融液での結晶化
2.2 結晶化とガラス転移
2.2.1 ガラス転移
2.2.2 結晶化とガラス転移・相分離
2.3 結晶性/結晶性ポリマーブレンド
3. 測定・解析方法
3.1 融点
3.2 結晶化度
3.3 構造・モルフォロジー
3.4 結晶化速度
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◇第2章 ナノポリマーアロイの考え方,相溶性コントロール◇ |
第1節 ポリマーアロイ界面のナノ構造解析と材料物性について
1. ポリマーアロイのモルフォロジ―
2. ポリマーアロイの界面構造の解析
3. ポリマーアロイのナノ構造の解析
第2節 ポリマーアロイ・ブレンドにおけるミクロ/ナノ分散構造制御とトップダウン/ボトムアップ戦略
1. ミクロ/ナノ分散構造
2. トップダウン(TD)戦略とボトムアップ(BU)戦略
第3節 高圧流体混練法を用いたポリマー系ナノコンポジットの作製
1. ポリマーへの金属錯体のナノ分散への適用
2. ポリマーへのナノカーボン分散への適用
2.1 カーボンナノチューブの解繊性
2.2 有機溶媒を併用したカーボンナノチューブの解繊性
2.3 NCMsの高濃度分散
第4節 高分子の選択的完全分解性とそれのナノアロイへの応用
1. 高分子の選択的完全分解性
1.1 平衡重合
1.2 平衡重合の応用
1.3 ポリ(n-ヘキシルイソシアナート):PHICの選択的完全分解反応
2. 完全分解生高分子のナノアロイへの応用
2.1 (PHIC)f星型高分子
2.2 PSt-graft-(PHIC)fグラフト共重合体
2.3 ポリ(α-メチルスチレン):PαMStの可能性
3. 新規な分子設計とナノテクノロジーへの応用
3.1 分解反応を加えた新規な分子設計
3.2 ナノアロイのナノテクノロジーへの応用
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◇第3章 相溶性を向上させる技術,相溶化剤の選び方,使い方◇
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第1節 ポリマー混合と溶解性パラメーター(SP値)について
1. 高分子の混合と溶液論
2. 溶解性パラメーター
3. 高分子の混合と溶解性パラメーター
第2節 相容化の考え方と相容化剤の利用
1. ポリマーの相溶化と相容化
1.1 相溶と非相溶
1.2 相溶化と相容化
2. 相容化剤の種類
2.1 非反応型相容化剤
2.2 反応型相容化剤
第3節 ポリオレフィンブレンドの相溶性
1. 分子構造と相溶性
2. ポリオレフィンブレンドの実験例
3. 結晶化とそれに伴う構造形成
4. 非相溶系ブレンド
第4節 セルロース系フィラー充填プラスチック複合材料における酸変性樹脂相容化剤の役割解明:
化学的観点を取り入れたマルチスケールでの分析
1. 酸変性樹脂相容化剤の役割の一般的理解と研究法
1.1 セルロース系フィラー充填プラスチック複合材料の呼称の整理
1.2 産業上重要なWPC
1.3 WPC製造における相容化剤のはたらきの一般的な理解
1.4 MAPPとセルロースは共有結合しているのか?
1.5 そもそも酸変性樹脂の挙動は簡単に分析できるのか?
1.6 MAPPが働く仕組みや界面を調査している例
2. 化学的観点を取り入れたマルチスケールでの分析
2.1 分光法によるセルロース系フィラーと酸変性樹脂の結合の検出(分子レベル)
2.1.1 試料調製と酵素分解による結合サイトの濃縮
2.1.2 FT-IR
2.1.3 膨潤体NMR
2.2 酸変性樹脂のフィラー表面への濡れ性評価と局在(nmレベル)
2.2.1 混練温度の濡れ性への影響
2.2.2 酸変性度の濡れ性への影響
3.2.3 MCC/MAPP/PP 3成分複合体中でのMAPP
3. 複合材中でのフィラーの分散性の簡便な定量評価(μmレベル)
3.1 蛍光画像の取得
3.2 MCCフィラーの凝集の評価
3.3 MCCフィラーの配置パターンの分析
3.4 画像解析データと物性の相関
3.5 セルロースナノファイバーへの蛍光法の適用
第5節 著作権の都合により掲載いたしておりません
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◇第4章 非相溶性のポリマーブレンドの作成と応用◇ |
第1節 非相溶性のポリマーアロイ、ポリマーブレンドの考え方
1.ポリマーアロイの定義とモルフォロジ―
2.ポリマーの混合における溶解性(相溶性と混和性)
3.相溶性ポリマーアロイの性質
4.非相溶性ポリマーアロイ
5.非相溶性ポリマーアロイと相容化剤
第2節 非相溶性ポリマーブレンドの溶融混練と粒子サイズ調整
1.溶融混練により調製した二成分ポリマーブレンドの分散相粒子サイズ
1.1 試料
1.2 ブレンド試料の調製
1.3 溶融混練中のせん断速度
1.4 組織構造の形成
2.溶融混練により調製した三成分ポリマーブレンドの組織構造と分散相粒子サイズ
2.1 三成分ブレンドの組織構造
2.2 分散相粒子サイズ
3.共連続相構造への応用
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◇第5章 ポリマーアロイ/ポリマーブレンドの混練,分散プロセスとその効率向上 ◇
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第1節 第一世代ポリマーアロイと工業材料への展開
1.ポリマーアロイの技術開発の歴史
2.第一世代ポリマーアロイの開発
3.第一世代ポリマーアロイの工業的展開
4.第一世代ポリマーアロイの意義
第2節 第二世代ポリマーアロイと工業材料への展開
1.相溶性ポリマーアロイ
2.第二世代ポリマーアロイ
3.第二世代ポリマーアロイの意義
第3節 第三世代ポリマーアロイと工業材料への展開
1.第三世代ポリマーアロイとリアクティブプロセッシング
2.リアクティブプロセッシングの特徴
3.リアクティブプロセッシングのプロセス解析
4.リアクティブプロセッシングによるポリマーアロイの設計
第4節 第四世代ポリマーアロイと工業材料への展開
1.ナノサイズ分散ポリマーアロイ
2.ナノサイズ相分離ポリマー
3.第四世代ポリマーアロイ
第5節 二軸押出機におけるスクリュ形状制御と最適化
1.二軸押出機の構成
2.高速・低速回転時の樹脂温度比較
3.高トルク・高速回転・深溝化
(1)高トルク
(2)高速回転
(3)深溝化
4.低粘度溶融樹脂とスクリュ形状の関係
5.中粘度溶融樹脂とスクリュ形状の関係
6.高粘度溶融樹脂とスクリュ形状の関係
第6節 混練・分散技術によるポリマーアロイの構造・物性制御について
1.相溶系ポリマーアロイと非相溶系ポリマーアロイ
1.1 相溶性について
1.2 相溶系ポリマーアロイ
1.3 非相溶系ポリマーアロイ
2.ポリマーアロイの設計
2.1 ポリマーアロイの設計の考え方
2.2 弾性率・耐熱性の設計
2.3 耐衝撃性の設計
3 混練による構造制御
3.1 溶融混練における分散構造
3.2 リアクティブプロセッシングによる構造制御
3.3 混練機内の解析
第7節 著作権の都合により掲載いたしておりません
第8節 機能性ポリマーアロイを製造するための二軸混練機運転テクニック
1.混練機概略
2.二軸混練機の外観
3.二軸混練機のスクリューについて
3.1 全体像
3.2 スクリューとシリンダーの材質
3.3 スクリューパーツの種類
3.4 スクリューとシリンダーによる楔形空間内における高分子の流動
4.混練プロセスの事例
4.1 ストランドペレタイズライン
4.2 その他のライン
5.二軸混練機の運転
5.1 二軸混練機の性能と吐出量の問題
5.2 混練温度の問題
5.3 投入順序やタイミングの問題
5.4 コンパウンドのロット管理
5.5 トラブル対策
5.5.1 目やに対策
5.5.2 ダイスウェル現象の対策
5.5.3 トルクオーバー対策
5.5.4 メルトフラクチャーを防ぐには
5.5.5 その他のトラブル対策
第9節 二軸混練技術におけるカオス混合装置の役割
1.高分子の混練とレオロジー
1.1 粘弾性測定とその分子論的解釈
1.2 分子量とレオロジー
1.3 ゴム弾性とレオロジー
1.4 樹脂の溶融状態のレオロジー
2.分散系のレオロジー
2.1 凝集しない球形粒子分散系
2.2 凝集粒子分散系
2.3 粒子が変形する分散系
3.レオロジーの視点で混練プロセスを概観
4.混練を進める力
4.1 剪断流動
4.2 伸長流動
5.餅つき
6.伸長流動分散技術
7.カオス混合装置
第10節 カオス混合装置を用いたPPS半導体ベルト設計事例
1.混練時間と分散状態
2.パーコレーション転移
2.1 パーコレーション転移とは
2.2 パーコレーション転移のシミュレーション
2.3 パーコレーション転移の制御因子
3.半導体PPS/6ナイロンポリマーアロイ設計事例
4.押出成形によるPPS/6ナイロン半導体ベルトの開発
第11節 カオス混合装置で実現する多成分ポリマーアロイ
1.データ駆動型開発手法(マテリアルインフォマティクス)
2.難燃性PETポリマーアロイにおけるカオス混合装置の効果
第12節 カオス混合装置を用いたPC/ABSの難燃性向上事例
1.環境対応難燃性PC/ABSの開発
1.1 品質工学(タグチメソッド)手法による材料設計
2.難燃性PC/ABSに対するカオス混合装置の効果
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◇第6章 低反り,耐衝撃性,機械的特性をコントロールするポリマーアロイ/ポリマーブレンド技術◇ |
第1節 ポリマーアロイ・ブレンドの機械的性質
1.ポリマーアロイ・ブレンドについて
2.ポリマーアロイ・ブレンドの機械的性質
3.相溶性ポリマーブレンドの機械的性質
4.非相溶性ポリマーブレンドの機械的性質
5.相溶化剤添加系ポリマーブレンドの機械的性質
6.熱硬化性樹脂系ポリマーブレンドの機械的性質
第2節 PPのポリマーアロイによる耐衝撃性向上とその応用について
1.PPの高衝撃化の経緯
1.1 衝撃PPの経緯
1.2 エチレン・プロピレンラバー(EPR)ブレンドの経緯
1.2.1 EPR
1.2.2 PP/EPRブレンド
2.エラストマーによるPPのタフ化
2.1 エチレン-αオレフィン共重合ゴム
2.2 分散と相分離
2.3 マトリックスとドメインの取り合い
3.工業的な衝撃性の改良
3.1 工業的な衝撃PPの特性
3.2 成形加工によるモルフォロジー変化
4.PPの耐衝撃性の向上に関する今後の展開
4.1 ブロック共重合体・グラフト共重合体の活用
4.2 衝撃PPの今後
第3節 PP/LCPポリマーブレンドの疲労破壊特性
1 内部微細構造と基本的な物性
1.1 LCPの添加による内部微細構造の変化
1.2 材料物性に及ぼすLCPの影響
1.3 室温における引張特性
1.4 引張特性に及ぼす試験温度の影響
2.疲労破壊特性
2.1 室温における疲労破壊
2.2 低温における疲労破壊特性
2.3 高温における疲労破壊
2.4 LCP添加の効果
3. 圧延加工による疲労破壊特性の変化
3.1 内部構造の変化
3.2 室温における疲労破壊特性
3.3 低温における疲労特性
3.4 LCP添加と圧延加工の複合効果に関する考察
3.5 高圧延率下におけるブレンド材の圧着効果
第4節 ポリマーアロイ技術を応用した樹脂ゴム特性改良
1.ポリマーアロイ化による特性改良
2.エンジニアリングプラスチックのポリマーアロイ
3.ポリマーアロイ技術を活用したポリマー改質剤
4.第三、第四世代ポリマーアロイにおける性能・機能発現
第5節 ポリマーアロイおよび複合材料の自動車部材への応用
1.ポリプロピレン系材料の自動車部材への適用
2.ABS系材料の自動車部材への適用
3.エンジニアリングプラスチック系材料の自動車部材への適用
3.1 ポリカーボネート(PC)
3.2 ポリアミド(PA)
3.2 ポリアセタール(POM),ポリブチレンテレフタレート(PBT)
4.スーパーエンジニアリングプラスチック系材料の自動車への適用
5.自動車用途での高分子材料の展開
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◇第7章 耐熱性,熱物性をコントロールするポリマーアロイ/ポリマーブレンド技術◇ |
第1節 ポリアミド6をベースとした複合材料用ポリマーアロイの開発
1.実験
1.1 ポリマーアロイの調製
1.2 結晶化度の測定
1.3 アイゾット衝撃試験
1.4 GFRTPの試作
1.5 GFRTPの衝撃圧縮試験
2.結果と考察
2.1 ポリアミド6系ポリマーアロイの特性
2.2 ポリアミド6系ポリマーアロイをマトリックスとするGFRTPの特性
3.結論
第2節 ポリマーアロイ/ポリマーブレンド技術による難燃性向上について
1.非相溶ポリマーアロイの難燃性に対するモルフォロジーの影響
2.フィラー添加による非相溶ポリマーアロイへの難燃性付与
第3節 ポリマーアロイの熱分解と燃焼および難燃化
1.ポリマーアロイの熱分解
2.ポリマーアロイの熱分解と燃焼性
3.PC/ABSの難燃化
第4節 熱可塑性ポリイミド/ポリヒドロキシエーテル系ポリマーアロイ
1.ポリ(ヒドロキシエーテル)(PHE)の基礎
2.熱可塑性ポリイミドの基礎
3.ポリマーアロイの基礎
4.熱可塑性ポリイミド/ポリヒドロキシエーテル系ポリマーアロイ
4.1 主鎖にアミド構造を有するPHE(アミド構造含有PHE
4.2 有機溶剤に可溶な熱可塑性ポリイミド
4.3 PHE/PI系ポリマーアロイフィルムの調製方法
4.4 PHEおよびPHE/PI系ポリマーアロイの熱機械的特性
4.5 PHEおよびPHE/PI系ポリマーアロイの化学的耐熱性
4.6 PHE/PI系ポリマーアロイの相溶性
4.7 PHEおよびPHE/PI系ポリマーアロイの表面構造
4.8 PHEおよびPHE/PI系ポリマーアロイの防湿性
第5節 ベンゾオキサジン系ポリマーアロイアロイ
1.ベンゾオキサジンの合成反応
2.ベンゾオキサジン樹脂の熱硬化性
3.ベンゾオキサジン樹脂の熱的特性
4.ベンゾオキサジン系樹脂の分子設計による高性能化
5.ベンゾオキサジン系ポリマーアロイ
5.1 ベンゾオキサジン/ビスマレイミド系複合材料
5.2 ベンゾオキサジン/ポリウレタン系複合材料
5.3 ベンゾオキサジン/エポキシ樹脂系複合材料
5.4 ベンゾオキサジン/ポリイミド系複合材料
第6節 PET樹脂のポリマーブレンド&アロイによる実用性能の発現・向上
1.PETの特長
2.PETの用途
3.PETの熱的特性
4.PETの改質
5.ポリマーブレンド&ポリマーアロイ化
6.フィルム用途分野における開発事例(その1)
6.1 開発の背景
6.2 ポリマーブレンド・アロイ化技術の詳細
7.フィルム用途分野における開発事例(その2)
7.1 開発の背景
7.2 ポリマーブレンド・アロイ化技術の詳細
第7節 シンジオタクチックポリメタクリル酸メチルとフラーレンとの
包接錯体形成を利用した高分子複合体の作製とその可能性
1.包接錯体形成によるst-PMMA複合体の作製とゲスト分子の低次元配列
2.高次フラーレンの優先包接と複合体作製
3.高分子ラセンの巻き方向制御による光学活性複合体
4.包接錯体形成に基づくポリマーアロイの作製
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◇第8章 電気的特性,光学的特性をコントロールするポリマーアロイ/ポリマーブレンド技術◇ |
第1節 高せん断成形加工により作製した強誘電性ナノポリマーアロイ
1.高せん断成形加工法の概要
2.PVDF/PA11アロイにおけるナノ構造形成
3.PVDF/PA11アロイにおいてナノ構造形成により向上した力学物性
4.PVDF/PA11アロイ系の強誘電性
第2節 著作権の都合により掲載いたしておりません
第3節 ポリマーアロイ/ブレンドによる光学特性のコントロール
1.透明性
2.屈折率
3.複屈折
3.1 複屈折について
3.2 複屈折の発現要因
3.3 ポリマーブレンドにおける複屈折の低減化
3.4 ブロック共重合体の複屈折挙動
3.5 位相差フィルムへの応用
4.光沢
5.偏光特性
第4節 高せん断成形加工により作製した透明ナノポリマーアロイ
1.高せん断成形加工技術の開発とその概要
2.3PC/PMMA透明ナノポリマーアロイの創製
3.PC/PMMA透明ナノポリマーブレンドの自動車用窓材等各種部材への利用と実用性能
3.1 自動車用窓材等への利用と実用性能
3.2 各種透明パネル等への利用と実用性能
第5節 液晶形成原子団を有する高分子の複合化
1.二成分混合系液晶における新しい秩序相の誘起
2.主鎖型高分子液晶と極性化合物との複合化
3.高分子/高分子の均一複合化
3.1 主鎖型高分子液晶と側鎖型高分子液晶との均一複合化
3.2 側鎖型高分子どうしの均一複合化
4.相溶性および配向構造に与える分子構造の影響
5.可溶化機能
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◇第9章 ぬれ性や塗装接着・粘弾性をコントロールするポリマーアロイ/ポリマーブレンド技術◇ |
第1節 ポリマーアロイ/ポリマーブレンド技術による粘着物性制御について
−PBA/P(VDF-HFA)ブレンドにおける粘着物性制御と相溶性−
1.PBA/P(VDF-HFA)ブレンドにおける相溶性
2.PBA/P(VDF-HFA)ブレンドにおける粘着物性と力学的性質との関係
3.PBA/P(VDF-HFA)ブレンドにおける保持力の解析
第2節 ポリマーブレンドによる傾斜機能材料の創製・設計
−アクリル系粘着剤/P(VDF-HFA)ブレンドで形成される傾斜ドメイン構造−
1.傾斜ドメイン構造を有する粘着フィルム
2.傾斜ドメイン構造の立証
3.傾斜ドメイン構造の制御
4.傾斜ドメイン構造の形成機構
5.傾斜ドメイン構造の粘着性
第3節 オレフィン系ブレンドと無機フィラーの複合化技術と接着性制御
1.オレフィン系材料と無機フィラーの複合化技術
1.1 反応性を有するオキサゾリンの特色
1.2 新規な水系反応性分散性高分子の合成
2.ポリプロピレンと炭素繊維(短繊維)との複合化
2.1 炭素繊維(短繊維)ポリプロピレン複合体の作製
2.2 機械的特性
3.接着性の評価
4.界面設計の基盤技術
第4節 汚染除去性に優れるフッ素系エマルション材料「SIFCLEAR」
1. フッ素材の課題
2. 表面の水の濡れ広がりやすさ
3. 屋外耐汚染性の発現
4. 実験
5. SIFCLEARRの設計
6. フッ素/アクリルの相溶性の分析
7. フッ素/アクリルの相溶性と耐汚染性との関係
8. フッ素/アクリルの滑落角と耐汚染性との関係
9. フッ素/アクリルの複合性の分析
第5節 ポリマーブレンド/アロイのレオロジー挙動と材料設計
1.非相溶性ポリマーブレンドのレオロジー特性
1.1 試料
1.2 分散相粒子サイズ
1.3 ブレンド溶融物の動的粘弾性
1.4 ブレンド中の各成分ポリマー溶融物の動的粘弾性
1.5 ブレンド溶融物の粘弾性的性質に対するエマルジョンモデルの妥当性
2.エチレンプロピレンブロックコポリマー(EPBC)/EPRブレンドの組織構造とレオロジー的性質
2.1 試料
2.2 EPBCおよびEPBC/EPRブレンドの組織構造
2.3 EPBC/EPRブレンドの定常流動挙動
2.4 EPBC/EPRブレンドの定常流動停止後の応力緩和挙動
第6節 ポリマーブレンドによる伸長流動特性の制御(20000)
1. 伸長流動特性と成形加工性
2. 相溶系ポリマーによる改質
3. 臨界点近傍ゲル
4. フレキシブルナノファイバー
5. 非相溶な長鎖分岐ポリマーによる改質
6. 非等温下における固化速度の違いを利用した改質 |
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◇第10章 植物由来材料,バイオプラスチックに関するポリマーアロイ/ポリマーブレンド技術◇ |
第1節 高せん断成形加工により作製したバイオポリマーアロイ
1.高せん断場と反応場との統合
2.Bio-PE/PLLAアロイの創製
第2節 植物由来プラスチックのポリマーアロイの成形加工性/耐衝撃強度の改良
1.植物由来プラスチック
2.ポリ乳酸およびポリ乳酸を含むポリマーアロイ
3.トランスポリイソプレンエラストマー(ENP)とポリマーアロイ
4.セルロースとポリマーアロイ
5.セルロースナノファイバー/樹脂複合体
第3節 ポリオキシメチレン/ポリ乳酸のポリマーブレンドとその耐熱性コントロールについて
1.材料
2.モルフォロジー観察
3.熱分析
3.1 ガラス転移温度
3.2 融点
3.3 結晶化速度
3.4 球晶成長速度
4.結晶構造解析
5.結晶成長機構
6.機械物性
第4節 生分解性ポリマーブレンドの耐破壊特性向上とその微視的メカニズム
1.PLAの破壊挙動
1.1 結晶化の影響
1.2 破壊特性に及ぼす延伸の影響
3.PLA/PCLポリマーブレンドの破壊挙動
4.PLA/PCLブレンドの破壊靭性向上
4.1 LTIの効果
第5節 PP/セルロース複合材料の力学特性向上に向けた相溶化材の活用
1.相溶化材とフィラーコンポジットにおけるその活用
2.PP/セルロース系複合材料へ適用される相溶化材
3.PP/セルロース/相溶化材複合材料の力学特性
4.セルロースと相溶化材の相互作用
5.相溶化材以外の手法によるPP/セルロース複合材料の力学特性向上
第6節 ポリマーブレンド技術によるセルロースナノファイバー強化ポリプロピレンの構造制御と物性向上
1.CNFとPPの溶解度パラメーター比較
2.CNF/PPコンポジットにおいて異種ポリマーをブレンドする戦略
3.ポリマーブレンドにおける粘度特性の調整
第7節 セルロースエステル/ビニルポリマーのブレンド相溶性と機能材料としての応用
1.N-ビニルピロリドン含有共重合体とのブレンド相溶性と分子間相互作用
1.1 熱分析に基づいた相溶性評価とマッピングデータ
1.1.1 N-ビニルピロリドン-ビニルアセテート共重合体(P(VP-co-VAc))とのブレンド系
1.1.2 N-ビニルピロリドン-メタクリル酸メチル(P(VP-co-MMA))ブレンド系
1.2 分子間相互作用パラメーターの定量評価による相溶化挙動の比較検証
1.3 セルロース混合エステルにおける相溶化機構
2.物質分離材料ならびに光学媒体としての機能化例
2.1 選択的透過性を有する分離膜としての特性化
2.2 一軸熱延伸に伴うブレンドフィルムの複屈折評価
3.その他ビニルポリマーとのブレンドにおける機能化例
3.1 分子間架橋あるいは無機フィラー添加による熱機械特性の向上
3.2 CE/ビニルポリマー非相溶ペアにおける物性改善手法
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◇第11章 ポリマーアロイ/ポリマーブレンドの組成,構造,物性の評価解析◇ |
第1節 ポリマーアロイ、ブレンドの構造解析
1.小角散乱の原理
2.特徴的な形状の散乱体からの散乱
3.ブロック共重合体の相分離構造からの散乱
第2節 ポリマーアロイ界面の厚み測定、界面の動的挙動解析
1.界面の厚み測定
2.プローブ法による界面の動的挙動
第3節 アクリルゴムと結晶性フッ素樹脂からなる部分的に相溶な
セミ相互侵入高分子網目の階層構造と力学物性
1.試料について
2.相溶性
3.階層構造
4.力学物性と構造変化
第4節 ナノスケール赤外分光法によるポリマーアロイ/ブレンドの化学構造分析
1.ナノスケール赤外分光法AFM-IRの原理と装置概要
2.ポリマーアロイ/ブレンドの分析例
2.1 ポリスチレン(PS)/ポリメチルメタクリレート(PMMA)
2.2 ポリエチルメタクリレート(PEMA)/ポリメチルメタクリレート(PMMA)
2.3 ハイインパクトポリプロピレン(HIPP)
2.4 ポリカプロラクトン(PCL)/ポリエチレングリコール(PEG)
第5節 NMR法によるポリマーアロイ/ブレンドの微細構造解析
1.相溶化剤:MA-g-PO
1.1 MA-g-POとは
1.2 グラフトMA構造解析の従来法と新規解析法
2.NMRパルステクニックを駆使したMA-g-POのオリゴマーグラフト構造解析
2.1 NMR実験手順および条件
2.2 1H NMRスペクトル
2.3 13C DEPTスペクトル
2.4 1H-1H DQF-COSYスペクトル
2.5 1H T2-edited spectroscopy
2.6 各種グラフト構造
3.ポリマーのLCBと成形加工改質 15)
4.水素化反応−NMR・DEPT法によるPBのLCB直接解析
4.1 試料PBおよびその解析手順
4.2 NMR実験手順および条件
4.3 水素化PBの13C NMR・DEPT分析
4.4 13C NMR・DEPT法によって得られたLCB定量値の検証
第6節 ポリマーアロイの相転移のダイナミックスにおける粘弾性効果評価について
1.ポリマーアロイの相転移ダイナミックス
1.1 二成分ホモポリマーブレンドの相図
1.2 スピノーダル分解の相分離機構
1.3 ポリマーアロイの相転移のダイナミックスにおける粘弾性効果
1.4 粘弾性相分離
2.ブロックコポリマーの相転移および相図
2.1 秩序無秩序転移
2.2 自己無撞着場理論(Self-consistent field theory,
SCFT)による相図
2.3 ブロックコポリマーの相転移のダイナミックス
第7節 ポリマー系複合材料のレオロジー評価
1.ポリマー系複合材料のガラス転移温度
1.1 ガラス転移温度の測定法(その1 :
静的方法)
1.2 ガラス転移温度の測定法(その2 :
動的方法)
2.ポリマー系複合材料への時間(周波数)・温度換算則の適用
2.1 粘弾性の時間・温度換算則
2.3 横移動と縦移動
2.3 縦移動量の温度依存性の求め方
2.4 tanδ と動的弾性率より求める時間・温度重ね合わせの解析例
第8節 ポリマーアロイのモルフォロジーの測定・観察
1. ポリマーアロイのモルフォロジー
2. 染色法による電子顕微鏡観察法
3. ポリマーアロイの断面・表面の観察
4. モルフォロジー観察手法の進展
第9節 ポリマーアロイの粘弾性評価について
1.ポリマーアロイの粘弾性測定による相溶性の判定
1.1 第一世代ポリマーアロイの動的粘弾性評価
1.2 ポリマーアロイの動的粘弾性の理論式とモデル試料による実測値
1.3 相溶性ポリマーアロイと非相溶性ポリマーの動的粘弾性
2.第二世代、第三世代ポリマーアロイの動的粘弾性評価
2.1 ゴムブレンド設計における動的粘弾性指標の活用
2.2 ポリアミド/ポリプロピレン系ポリマーブレンドの動的粘弾性
3.第四世代ポリマーアロイとナノレベル動的粘弾性評価
第10節 ポリマーアロイ相平衡・構造と3次元構造観察について
1. ポリマーアロイのモルフォロジー観察
2. ポリマーブレンドの相分離挙動の観察
3. ポリマーアロイの三次元構造の観察
第11節 ポリマーブレンドのコンフォーカル・ラマンマッピングについて
1.ラマン分光法
2.ラマンマッピング
3.成分・構造解析
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◇第12章 ポリマーアロイ/ポリマーブレンド研究におけるマテリアルズインフォマティクスの応用について◇ |
1.プロセスも含めたポリマー材料設計戦略
2.プロセス・インフォマティクスの展開
3.少ない実験データから出発して目標物性を達成するには |
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◇第13章 特許に見るポリマーアロイ/ポリマーブレンドの開発事例◇ |
1. ポリマーアロイのモルフォロジー形成
2. 相溶化剤の適用
3. 相溶化剤の開発
4. 再生樹脂製法やバイオマス樹脂複合材への応用 |