第1節 プラント・製造業のデジタルトランスフォーメーション導入へのポイント
1.DXの概観
1.1 DXとその周辺の言葉の定義
1.2 DXの適用領域
2.プラント分野でのDX
2.1 事務的管理的業務での活用
2.2 工場やライン、プラントといったハード面での活用
2.2.1 初歩的なデジタル化と活用
2.2.2 DXへの入り口 デジタルデータの組合せ活用
2.3 プロセスや加工の際のデータ収集と活用
2.4 デジタルデータの組合せ活用の事例
3.DZZXに関する実績情報
第2節 故障予知・異常検知のための工場データの集め方、センサ選び方と設置の仕方
1.データを収集する
2.データ収集に最低限必要な部材
2.1 センサ
2.1.1 距離センサ
2.1.2 加速度、ジャイロセンサ
2.1.3 環境センサ
2.2 マイコンボード
2.2.1 RaspberryPi
2.2.2 Arduino互換機
2.3 通信デバイス
3.データ収集のため必要なその他の知識
3.1 データベース
3.2 データの見える化
3.2.1 Ambient
4.本格運用時に必要な部材
4.1 マイコン
4.2 電源
5.マイコンボートやセンサの設置方法
5.1 ケース
5.2 設置方法
第3節 物理モデル、デジタルツインに基づいた機械の診断/制御手法
1.背景
2.物理モデルを用いた診断
2.1 Modelica言語によるモデル化
2.2 物理モデルによる故障事例
3.デジタルツイン
第4節 IoT/ICT技術を活用した生産設備における予防保全
1.富士フイルムの保全改革
1.1 設備保全の問題点
1.2 保全改革の推進
2.保全活動におけるIoT/ICT技術の活用
2.1 生産におけるIoT/ICT技術の活用
2.2 保全のIoT/ICT化における問題点
2.3 保全におけるIoT/ICT技術の活用方針
2.4 保全に活用可能なデータ
3.現場情報の取り込み
3.1 現場情報の活用コンセプト
3.2 現場情報の取り込み
4.設備管理におけるDX
4.1 ものづくりにおけるDXの取り組むべき姿
4.2 生産現場におけるDXの取り組み
4.3 設備管理におけるDXの取り組むべき姿
5.DXを支える仕組みの構築
5.1 富士フイルム版FMEAの作成
5.2 各機器への点検・整備情報の展開
5.3 故障発生時の同様事例の抽出
5.4 保全活動の評価指標と分析
5.5 保全活動の継続的な改善の仕組み
第5節 製造現場へのDX導入による新たな価値創出と異常検知・故障予知システムの作り方
1.モノづくりにおけるデジタルトランスフォーメーションとは
1.1 モノづくりにおけるDX(デジタルトランスフォーメーション)とは
1.2 モノづくりの3つのリソース
1.3 モノづくり変革による競争優位源泉の確立
1.4 ラインの整流化を実現するソーター
2.モノづくりDXを実現するデータ活用
2.1 モノづくりにおけるデータ活用の重要性
2.2 データ活用により新たに創出される価値
2.3 データ活用を実現するデジタルプラットフォーム
2.4 工場間、購入先、外注先とのデータ連携
3.自律制御を実現する異常検知・故障予知
3.1 異常検知・故障予知システム
3.2 自律制御を実現する予測・予知モデルの事例
4.製造現場へのDX導入による新たな価値創出
4.1 モノづくりDXによる原価創造
4.2 製造現場へのDX導入による新たな価値創出
4.3 製造業におけるデジタルトランスフォーメーションのその先にあるもの
第6節 連続プロセスにおけるAI・IoT活用ポイントと異常検知・異常予知システムの作り方、運用の仕方
1.これまでの技術での限界点と今の取り組み動向の背景
2.異常検知に使う機械学習技術の特徴
3.導入例
第7節 プラント制御におけるデータ分析技術と異常診断・品質予測への活用
1.DXにおけるデータ分析技術と価値創出
1.1 製造業・プラント分野におけるDXと富士電機の取組2)
1.2 アナリティクス・AIにおける「診断・予測」技術
1.3 データのモデル化技術の進展と課題
2.データのモデル化技術と富士電機の取組
2.1 診断・予測における多変量データのモデル化
2.2 診断(教師無し学習)
2.2.1 MSPC
2.2.2 バッチMSPC(富士電機独自手法)
2.3 予測(教師あり学習)
2.3.1 線形モデル:重回帰モデルと部分的最小二乗法(PLS)
2.3.2 非線形回帰モデル
2.4 その他のモデルとAutoML
2.4.1 その他の非線形モデル
2.4.2 AutoML
2.5 説明できるAI
2.5.1 説明できるAIとは
2.5.2 データに対する説明機能
2.5.3 モデルに対する説明機能
2.5.4 推論結果に対する説明機能
3.活用事例
3.1 異常診断・モニタリング
3.1.1 発電プラントの異常診断への適用例(MSPC)
3.1.2 プレス加工における設備異常の予兆解析への応用例(バッチMSPC)
3.1.3 エッジ端末による診断機能の迅速・短サイクルの現場適用
3.2 予測
3.2.1 予測(仮想計測)技術による品質推定(品質計測・分析計の代替)
3.2.2 鉄鋼温度予測の例(構造化ディープラーニング)7)
3.3 オペレーションでの意思決定支援14)
3.3.1 異常兆候検知
3.3.2 回避操作手順
第8節 工場やプラントにおける故障やパフォーマンス低下予測を目指したデータ解析アプローチとAI自律制御
1.AIが効果を発揮する工場やプラントの課題
2.重要設備に対するCBM実現を目指したAIデータ解析
2.1 AIデータ解析課題解決プロセス
2.2 AIデータ解析事例:配管の肉厚推定・予測
3.IIoTセンサを使ったCBM実現を目指したAIデータ解析
3.1 IIoTセンサによるデータ収集の目的
3.2 IIoTセンサによるデータ収集の課題
3.2.1 課題の詳細(閾値の設定)
3.2.2 課題の詳細(多数設備の同時監視)
3.3 IIoTセンサデータに対するAIデータ解析結果を活用した閾値設定
3.4 多数設備の同時傾向監視の効率向上
4.AI自律制御への挑戦
4.1 AI自律制御用アルゴリズム
4.2 実プラントでのAI自律制御事例
4.2.1 実施目的と実施Step
4.2.2 Step1 プラントシミュレータを使った学習
4.2.3 Step2 AI制御モデルの挙動確認とブラッシュアップ
4.2.4 Step3 AI制御モデルによる自律制御の実行
4.2.5 実プラントでのAI自律制御結果
4.2.5 実プラントでのAI自律制御振り返り
第9節 データサイエンスに基づく鉄鋼プロセス設備の異常予兆検知技術
1.レベル別監視の概要
2.開発システムの概要
3.監視技術
3.1 全体レベル監視
3.2 機器レベル監視
3.2.1 主成分分析による波形監視
3.2.2 データ駆動型モデルによる相関監視
3.2.3 機器レベル監視の異常予兆検知例
4.AI要因絞込み技術
第10節 工場設備の“異常音”検知と故障予知への応用
1.AI技術(ディープニューラルネットワーク)
1.1 ディープニューラルネットワーク
1.2 特徴量
1.3 音(振動)データの特徴量
1.4 特徴量とディープニューラルネットワーク
2.特徴量抽出のためのデータ収集
2.1 目的を決める
2.2 データを収集する
2.3 音(振動)データ
3.特徴量抽出のための留意点
3.1 バリエーションの確保は十分か
3.2 正常データの収集しかできない場合
4.工場設備の”異常検知”
4.1 異常検知とは
4.2 音データを使用した一般的なモデル作成
4.2.1 時系列データとしての活用
4.2.2 画像データとしての活用
4.3 AutoEncoderの活用
5.工場設備の故障予知
5.1 故障予知は可能か?
5.2 故障予知の注意点
第11節 振動・音響に基づく回転機械の状態監視技術と故障予知への活用
1.新しいSN比向上手法
2.検証機器および検証条件
3.検証結果と考察
4.マルチコプター型機械診断ロボット
5.新合成波形分離法と自動診断システム
6.マルチコプター型機械診断ロボットと有効性検証実験
7.機械診断ロボットの有効性検証と考察
8.結論
第12節 機械学習による回転機器の初期欠陥検出と余寿命予測
1.機械学習による初期欠陥検出
1.1 背景
1.2 評価対象
1.2.1 試験装置
1.2.2 人工欠陥
1.3 微小欠陥を含む欠陥の異常検知法
1.3.1 概要
1.3.2 入力データ(特徴ベクトル)
1.3.3 欠陥検出精度の評価方法:異常率
1.4 機械学習手法
1.4.1 外れ値検出手法:Local Outlier Factor
1.4.2 特徴選択手法: Random Forest
1.5 特徴選択の効果
1.6 検出結果
2.階層ベイズによる欠陥進展下における余寿命曲線推定
2.1 背景
2.2 欠陥進展下のRUL推定における課題
2.3 階層ベイズによるRUL曲線推定
2.3.1 概要
2.3.2 階層ベイズモデル
2.4 実験条件
2.5 評価指標
2.6 予備実験:欠陥サイズ参照値,RUL 参照値の推定
2.7 階層ベイズによるRUL曲線推定精度の評価
2.7.1 欠陥進展とRUL 曲線の関係
2.7.2 RUL 推定精度
第13節 デジタル技術活用によるフィルム生産プロセスの改善・現場力の向上
1.当社の製造プロセスとその課題
2.事例紹介
2.1 工程作業自動化による運転員の作業負荷軽減
2.1.1 画像処理を用いた欠陥判別作
2.1.2 自動化システム構築時に発生した現場課題とその対応
2.2 デジタル技術を用いた現場の生産プロセス安定化活動
2.2.1 統計手法を用いた製造状態可視化による現場改善の取組み
2.2.2 改善の取組みにおいて発生した現場課題とその対応
2.3 システム高度化の取組み
第14節 押出機に用いる予知保全システム
1.予知保全システムの概要
1.1 押出機の予知保全システムの必要性
1.2 予知保全システムに必要なセンサとセンサ取付位置の検討
2.予知保全に用いるデータ解析手法と機械学習の検討
2.1 特徴量抽出のための振動データ解析手法
2.2 正常データのみを用いた異常検知手法(1クラス類)
2.3 正常・異常の両データを用いた寿命予測(教師あり学習)
2.4 画像認識を用いた寿命予測(ディープラーニング)
3.機械学習を用いた予知保全システムの具体的事例
3.1 OCSVMを用いた異常検知の事例
3.2 Lasso回帰を用いた寿命予測の事例
3.3 画像認識ディープラーニングを用いた寿命予測の事例
第15節 機械学習によるヒューマンエラー予兆検知
1.生産工程におけるヒューマンエラー
1.1 ヒューマンエラーの定義
1.2 単調作業
1.3 スリップの原因
1.4 安全の維持
2.IoT技術とディープラーニングを利用したヒューマンエラーの予兆検知1
2.1 IoT技術と人工知能による現場力の向上
2.2 IoT技術による作業者の動作の監視
2.2.1 センシング
2.2.2 Working Rhythmの算出
2.3 ディープラーニングによるヒューマンエラーの予兆検知
2.3.1 ディープラーニングによる危険度の算出
2.3.2 人工知能と人間の協同
2.4 ヒューマンエラーの予兆検知の精度
3.予兆が表れる部位の推定
3.1 K-means法を用いた作業者のタイプ分類
3.2 作業者のタイプ分類の結果
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