第1節 海洋生分解性プラスチックに関する国内外の動向
1.欧州の動向
1.1 EU Open-BIOプロジェクトの背景
1.2 開放環境におけるプラスチックの生分解性に関する勧告および調査報告書
1.2.1 生分解性ポリマーと生分解性プラスチックの定義
1.2.2 勧告の四大項目:EUプラスチック戦略との整合性
1.2.3 開放環境における生分解性プラスチックの利用
1.2.4 開放環境における生分解性の考え方と認証シナリオ
2.米国の動向
2.1 ASTMインターナショナルの動向
2.2 SUPに関する規制と生分解性プラスチック
3.日本の動向
3.1 日本における生分解性プラスチックの位置づけ
3.2 日本における海洋生分解性に関する調査・研究動向
4.その他の地域の考え方
第2節 バイオマス由来の生分解性ポリマーの開発と土中、海水中、嫌気環境などでの生分解性
1.微生物産生型生分解性ポリマー
2.Green PlanetRの生分解
2.1 Green PlanetRのコンポスト中での好気的生分解
2.2 Green PlanetRの土中での生分解
2.3 Green PlanetRの海水での生分解性
2.4 Green PlanetRの嫌気的生分解
3.Green PlanetRの用途
第3節 植物由来ヘミセルロースを使用した海洋分解性バイオプラスチック開発と容器包装への応用
1.植物由来ヘミセルロース活用生分解性樹脂「HEMIX」開発
2.生分解性データ
3.海洋生分解性バイオプラスチックとしての容器包装への応用
第4節 海洋生分解性プラスチックの研究開発
1.生分解性プラスチック
2.海洋生分解性プラスチックの課題と開発に向けた取り組み
3.生分解性プラスチックの環境中での生分解性発現のしくみ
4.生分解性プラスチックの一次構造と生分解性
5.潜在的生分解性プラスチックとスイッチ機能
6.プラスティスフィアを利用した海洋での生分解性プラスチック分解速度制御
第5節 海洋分解性繊維の開発と生分解開始機能の付与
1.微生物産生ポリエステルの繊維化
1.1 世界最高強度の生分解性繊維の開発
1.2 ポーラス繊維の開発
1.3 伸縮性繊維の開発
2.PHAと多糖エステルの多層フィルム化による生分解開始機能
2.1 多層フィルムの酵素分解試験
2.2 多層フィルムの海水分解試験
3.酵素内包生分解性プラスチックの開発
3.1 リパーゼを用いた酵素内包生分解性ポリエステルの開発
3.2 酵素内包ポリ乳酸の開発
第6節 ブルーカーボンである海藻を原料としたポリヒドロキシアルカン酸の微生物合成
1. 微生物による物質生産の原料としての海藻の有効性
2.微生物が生合成するバイオプラスチックPHA
3.これまでのPHAの微生物合成研究における原料
4.海藻を原料としたPHAの微生物合成
第7節 微生物ポリエステルの合成と生分解プラスチックへの応用
1.一般的なPHAの種類とその生合成経路
2.PHA重合酵素の分類と構造
3.新規モノマーを持つPHA
4.PHA分解酵素の構造
5.容器包装製品への応用例
第8節 半合成多糖セロウロン酸の海洋生分解性とその応用展望
1.セロウロン酸
2.セロウロン酸の生分解性
3.セロウロン酸の未利用素材としての魅力
4.TEMPO酸化セルロースナノファイバー
5.TEMPO酸化CNFの海洋生分解性
第9節 デンプンとセルロースの複合化による海洋生分解性プラスチックの開発
1.木質素材を利用した高分子材料開発
2.デンプン含有生分解性プラスチック
3.熱可塑性デンプン/プラスチックブレンド
第10節 生分解性プラスチックの高次構造制御と容器包装材料への応用
1.バイオプラスチックと生分解性プラスチックが注目されている背景
2.生分解性プラスチックの高次構造制御
3.非晶性生分解性プラスチックの作製
4.生分解性プラスチックの熱誘起結晶化と結晶構造解析
5.生分解性プラスチックの溶媒誘起結晶化と有機溶媒との相互作用
6.生分解性プラスチックの光誘起結晶化と光学特性による構造解析
7.生分解性プラスチックの結晶核剤誘起結晶化と作製プロセスによる構造変化
8.容器包装材料として考えた際の生分解性プラスチックのガスバリア性
第11節 配列が制御された生分解性コポリマーの設計と合成
1.ポリ乳酸をハードセグメントとする生分解性熱可塑性エラストマーの設計と合成
1.1 CLとDL-ラクチドとのコポリマーをソフトセグメントとするTPE
1.2 2-メチル-1,3-プロパンジオールとジカルボン酸から合成されるポリエステルをソフトセグメントとするTPE
2.生分解性を有する配列制御コポリエステルおよびポリエステルアミド
2.1 ヒドロキシ酸を含む配列制御コポリエステル
2.2 GABAを含む配列制御ポリエステルアミド
第12節 有機系廃水を用いた生分解性プラスチックの持続可能な生産法の開発
1.チーズホエーを用いたPHB生産
1.1 微生物による生分解性プラスチック(PHA)生産経路
1.2 微生物によるPHB生産実験
1.3 窒素濃度および酢酸濃度がPHB生産量に与える影響
1.4 チーズホエーの酢酸発酵による生産量の向上
1.5 酢酸菌の性質および酢酸生成
1.6 Acetobacter sp. C1株によるチーズホエーを原料とした酢酸発酵
1.7 Bacillus sp. CYR1株による酢酸発酵したチーズホエーを原料としたPHB生産
1.8 ソックスレー抽出器を用いたPHBの抽出
1.9 チーズホエー(酢酸発酵)を原料としたCYR1株によるPHB生産
1.10 酸処理の効果
第13節 PGA樹脂の開発とその応用展開
1.KureduxRの原料と製法
2.KureduxRの特性
2.1 基本特性
2.2 生分解性
2.3 機械特性
2.4 ガスバリア性
3.KureduxRの用途例
3.1 PET/KureduxR共押出多層ボトル(炭酸飲料用ボトル)
3.2 PET/KureduxR共押出多層ボトル(機能バリアボトル)
3.3 PLA/Kuredux共押出多層ボトル
4.KureduxRの環境適性
第14節 生分解性促進添加剤の開発と容器包装材料への適用
1.序文
1.1 廃棄プラスチックの状況
1.2 廃棄プラスチックによる問題
1.3 日本国内外の動向
2.微生物によるプラスチックの分解
3.生分解促進ペレット「プラバイオ」
3.1 添加による効果
3.2 生分解促進ペレット「プラバイオ」のメカニズム
3.3 生分解促進ペレット「プラバイオ」の特徴
3.3.1 添加可能なプラスチックレジンが多様
3.3.2 簡易な使用方法
3.3.3 添加率が低く、経済的
3.3.4 安全性
3.3.5 生分解性能を確認
3.3.6 プラスチック廃棄物の最終処理への対応と課題
4.他の環境配慮技術との比較
4.1 酸化型生分解性プラスチック
4.2 バイオマスプラスチック
5.「プラバイオ」の使用例および効果
第15節 ナノファイバーの作製と生分解性包装材料への応用
1.容器包装材料としての生分解性プラスチック
2.生分解性タンパク質ナノファイバーとポリエステルフィルムの多層フィルムの作製
2.1 エレクトロスピニング法による生分解性タンパク質ナノファイバーの作製
2.2 生分解性タンパク質ナノファイバーと生分解性ポリエステルフィルムによる複合材料の作製
第16節 紙パウダーを用いた生分解性複合材料の開発と食品容器への応用
1.MAPKAのコア技術である紙の微細なパウダー化技術と合成樹脂との混練技術
2.紙パウダーとはどのようなものなのか
3.MAPKAの環境性能
4.生分解MAPKAへの挑戦
5.(地独)東京都産業技術研究センターとの共同研究
6.現状の生分解MAPKAの特性
7.生分解MAPKAの事業化手法
第17節 ダイレクトブロー成形による生分解性プラスチックボトルの開発
1.ボトルに求められる性能
2.水蒸気バリア性
3.分解速度
4.ボトルの構造
第18節 深海微生物によるプラスチックの海洋分解性とその評価
1.海洋プラごみのほとんどは深海へ蓄積
2.生分解性プラスチック素材の開発と海洋分解性
2.1 生プラの深海微生物による分解性
2.1.1 生プラを分解する深海微生物の探索
2.1.2 微生物が生産する植物性バイオプラスチックPHBHを分解する深海微生物の探索
2.2 深海微生物を利用した生分解性プラスチック分解評価法
2.2.1 高圧連続培養システムの開発と生プラ分解性評価
2.2.2 フローサイトメトリーの利用による生プラ分解性の評価
第19節 プラスチックの生分解性試験法
1.生分解とは
2.生分解性試験法の体系
2.1 OECD TGに定められた生分解性試験法
2.2 ISO規格に定められた生分解性試験法
2.3 ASTM規格に定められた生分解性試験法
3.生分解性試験法間の試験条件の比較
3.1 水系における生分解性試験法
3.2 土壌における生分解性試験法
3.3 堆肥化施設における生分解性試験法
3.4 海洋における生分解性試験法
第20節 生分解性素材のライフサイクル分析
1.ライフサイクル分析を解釈する際の留意点
2.ライフサイクル分析事例
2.1 生分解性プラスチック樹脂当たりのGHG排出量
2.2 PLA製容器包装のライフサイクル分析
2.2.1 生分解性素材設定
2.2.2 機能単位とシステム境界
2.2.3 シナリオ設定
2.2.4 解析結果
2.3 生分解性プラスチックPHBH製生ごみ収集袋製造のGHG排出量
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