「COSMETIC　STAGE」 2019年10月号

■　特集１　　ビッグデータを活用した今後の化粧品開発

『ビッグデータと成り得る化粧品の皮膚感作性予測』 　 福井大学

　１．ボロニア宣言
　２．in vitro皮膚感作性試験
　３．構造活性相関(QSAR)モデルによる皮膚感作性予測

『情報化学を利用した香料素材，調合香料の開発の可能性』　　別府大学

　１．香料と情報化学の予備知識　
　２．香料素材の開発
　３．調合香料の理論的設計
　４．香料素材と調合香料の開発に関する今後の方向性

『クチコミデータの化粧品マーケティング活用』　　 (株)アイスタイル

　１．＠ｃｏｓｍｅのクチコミの特徴
　　　・投稿者の特徴　〜情報収集に積極的だが慎重派
　　　・投稿内容の特徴　〜ポジティブからネガティブな声まで
　２．＠ｃｏｓｍｅのクチコミを用いた分析事例
　　　・肌の意識高まる、その流れはベースメイクやスキンケア以外でも
　　　・素肌感のある肌を目指し、肌に溶け込む一体感求める

『人工知能を使用した化粧品の特許検索と製品開発』　　花王（株）

　１．特許調査への機械学習適応時の留意点
　２．商用特許データベースにおける機械学習の利用事例
　３．SDI調査と技術動向調査への機械学習の応用検討

■　特集２　　感性に訴える化粧品テクスチャーの設計

『とろみ感を調整できるオイル増粘剤とその使い方』　　(株)ダイセル

　１．オイルゲル化剤の種類と用途
　２．最近の技術動向
　３．オイルへのとろみ付与成分　セルモリスＳＢ０３の開発
　４．サンスクリーン製剤への応用

『官能評価と物性値を結びつけた化粧用粉体の客観的な使用感評価』　 　 近畿大学

　１．人工知能を活用するファンデーションの開発動向と機器分析の役割
　２．粉体製品の機器評価方法
　３．機器評価と中味技術情報が高めるブランド化粧品の嗜好性と信頼性

『脳波のフラクタル解析を利用した触覚に係る感性評価手法の提案』　　長岡技術科学大学

　１．研究の歴史的背景
　２．感性フラクタル解析手法の基礎
　３．衣服の感性計測

『皮膚振動を利用した化粧品の触感評価』　　名古屋工業大学、花王（株）

　１．触覚の主観性と皮膚振動センサ
　　　・皮膚と運動の多様性
　　　・ウェアラブル皮膚振動センサ
　２．皮膚の触感評価の事例
　　　・皮膚の表面性状と年齢
　　　・洗浄肌の個人差
　３．多様な人工指による評価
　　　・皮膚振動センサを装着したウェアラブル人工指
　　　・指紋の違いによる検討事例

【処方設計】
　『敏感肌用スキンケア化粧品の処方設計での留意点』　　（有）ＤＳＲ

　　１．敏感肌とは
　　２．敏感肌の生理
　　３．敏感肌用化粧品の処方設計

【皮膚のメカニズム】
　『たるみの発生原因となる皮膚表層の重力による細胞面積拡大』　　(株)ナリス化粧品

　　１．皮膚表層の細胞の大きさと顔のたるみの程度との関係
　　２．重力負荷による培養表皮細胞の拡大
　　３．培養表皮細胞の拡大抑制による顔のたるみ改善

【腸内細菌層】
　『スキンケア製品開発のための腸内フローラのメカニズムと応用』　　東京工科大学

　　１．機能性食品の摂取による腸内フローラの改善
　　２．身体の内部から美を追究するインナービューティー
　　３．皮膚常在菌を対象としたコスメ